映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイレビュー&感想Vol.298:「ボーン・コレクター」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は298本目。タイトルはフィリップ・ノイス監督による、2000年公開作品「ボーン・コレクター」。特典映像としては、「メイキング・ドキュメンタリー:戦慄の裏側」で、計23分が収録されている。メイキングドキュメンタリーでは、監督のフィリップ・ノイスが「原作小説も脚本も多面性のある作品だ。スリラーで犯罪小説、そして推理小説でもある。そして、なにより私は惹きつけたのは、デンゼル・ワシントンアンジェリーナ・ジョリーが演じた、主人公二人の関係だね。アメリカやイギリスで大勢の四肢麻痺者に取材したよ。医療事情ばかりではなく、その心理を理解したくてね。本作は単に殺人事件を扱った映画ではないんだ。主人公が麻痺者であるという事実は、とても深刻だ。日常を忘れる為の娯楽映画にはふさわしくない設定だろうが、人に勇気を与える可能性はある。」と言い、「監督には俳優の芝居を楽しめるという特権がある。今回は素晴らしい俳優が集まったからね。セットに化学反応が起きて、皆ダンスをするように演じていたよ。監督は常に観客の視点を失わない事が大切だと思う。」と語っている。主演のデンゼル・ワシントンは「素晴らしいキャラクターだ。四肢麻痺者を演じることは、俳優にとって大きな挑戦でもある。なにより物語が極上で脚本に緊迫感があるよ。真犯人が誰なのか早く知りたくて、夢中で読んでしまった。共演のアンジェリーナについては、プロデューサーと監督が口を揃えて、”すごい女優だ”と言っていたが、僕も同じく感心したよ。」と答えている。

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作品としては、「今そこにある危機」「硝子の塔」「ソルト」などのフィリップ・ノイス監督が手掛けた、サスペンススリラー。主演はデンゼル・ワシントンアンジェリーナ・ジョリーに並んで、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のマイケル・ルーカー、「K-9/友情に輝く星」のエド・オニールなどが共演している。ジェフリー・ディーヴァーの同名小説の映画化で、脊椎不随となったデンゼル・ワシントン演じる主人公リンカーンが”安楽椅子探偵”として、現場にいるアンジェリーナ・ジョリー演じる相棒のアメリアと一緒に、事件を解決していくという内容だ。同年公開の「17歳のカルテ」と共に、アンジェリーナ・ジョリーが注目されるきっかけとなった作品でもある。監督のフィリップ・ノイスは、2000年代に入ってからはパッとした作品がないが、90年代はハリソン・フォード主演の「ジャック・ライアン」シリーズなどで活躍していた監督だ。本作は「羊たちの沈黙「セブン」など90年代サスペンススリラーの流れを汲んだ作品だと思うが、設定の面白さはありつつも脚本がやや弱く、デンゼル・ワシントンアンジェリーナ・ジョリーは熱演しているが、後年に残る作品とは言い難いかもしれない。

 

 


監督:フィリップ・ノイス

出演:デンゼル・ワシントンアンジェリーナ・ジョリークイーン・ラティファマイケル・ルーカーエド・オニール

日本公開:2000年