映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイレビュー&感想Vol.299:「サブウェイ123 激突」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は299本目。タイトルはトニー・スコット監督による、2009年公開作品「サブウェイ123 激突」。特典映像としては、「製作の裏側“飽くなき挑戦”」「ニューヨークの地下へ潜入」「ヘアスタイルへのこだわり」「『サブウェイ123 激突』予告編集」で計59分が収録されている。「製作の裏側“飽くなき挑戦”」では、トニー・スコット監督が「私は困難を克服するのが好きだ。『サブウェイ・パニック』の話を聞いた時は、難しい作品だと思ったよ。なぜなら半分以上が、無線で話す二人の描写だからだ。この作品には2つの世界がある。NYの奥深い陰鬱な地下世界と、静寂で清潔な最新鋭の交通局だ。私の映画製作にリサーチは欠かせない。脚本を手に入れて、今回は徹底的に交通局のリサーチをしたよ。」と言い、「2人がどんな結末を迎えるかは悩んだよ。だが、脚本やロケ地を通じて自然と結末が見えてきた。本作は悪者のいるNYから始まった。だから結末はNYを第三の登場人物として使いたかったんだ。線路のあるマンハッタン橋が私の要望をすべて満たしていた。ラストはデンゼル、トラボルタ、NYの街並みの全てが詰まったショットだよ。」と語っている。主演のデンゼル・ワシントンは「3年前に話を持ち掛けられたが、それっきりになっていた。どうやら一時は別の俳優を考えていたようだが、1年前に再び私に話が回ってきたんだ。この映画の主人公は銃が得意な刑事ではなく、普通の男にしたかった。尋常ならざる状況に置かれた平凡な男だよ。」と答えている。

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作品としては、ジョセフ・サージェント監督がウォルター・マッソー主演で1974年に発表した「サブウェイ・パニック」をリメイクした、犯罪アクション。監督は「トップガン」「トゥルー・ロマンス」「スパイ・ゲーム」などのトニー・スコット主演はデンゼル・ワシントンで、監督とは4度目のコンビ作となる。共演は「ミッドナイトクロス」「フェイス/オフ」のジョン・トラボルタ、「バートン・フィンク」のジョン・タトゥーロなど。オリジナルでは警察官という設定の主人公を脚本家とデンゼル・ワシントンのアイデアで、地下鉄の運行指令員という一般人に変更したらしい。ある日ニューヨークの地下鉄が乗っ取られ、犯人グループは乗客を人質に高額な身代金を要求してくる。地下鉄運行指令室に勤務するガーバーは、たまたま犯人からの無線を受けたことから犯人側のリーダーに気に入られ、そのまま交渉役を務めることになる、というストーリーだ。トニー・スコットらしい、落ち着きのないカット割りと編集テンポは相変わらずで、展開はスピーディーだが、脚本の出来としては及第点かもしれない。今回初めてブルーレイで観たが、改めてオリジナルである「サブウェイ・パニック」と見比べてみたいと思う。

 

 


監督:トニー・スコット

出演:デンゼル・ワシントンジョン・トラボルタジョン・タトゥーロルイス・ガスマン

日本公開:2009年