映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は303本目。タイトルはフランシス・ローレンス監督による、2018年公開作品「レッド・スパロー」。特典映像としては、「新たな冷戦:映画化までの道」「暗躍するスパイたち:実力派キャスト集結」「映像美の追求」「ロケーション」「バレエとスタント」「“欲望はパズル”製作の舞台裏」「未公開シーン集」で、計90分が収録されている。「新たな冷戦:映画化までの道」では、フランシス・ローレンス監督が「本作の原作はスパイ映画として新鮮で、すぐに惚れ込んだ。主人公のドミニカにも惹かれたよ。彼女が経る旅や物語、抱えるジレンマにもね。真実味のあるスパイ技術やスパイの世界は原作者ジェイソン・マシューズによるものだ。製作決定まではすぐだったね。映画会社は僕の提案をすんなり受け入れ、R指定でいくことや作品のトーンも決まったんだ。」と言い、「僕が強く惹かれるのは、孤独で孤立している人物だ。私が過去に手掛けた作品とトーンが全く異なることにも、とてもワクワクした。主人公のドミニカは珍しいタイプのヒーローだ。怒りに身を任せ力に訴えがちな面があるから、特異な主人公に観客は序盤から驚くだろう。中盤からの面白さは観客が、彼女の忠誠心がアメリカ側かロシア側か、自分だけにあるのかが分からなくなる点だね。私はエロティック・スリラーを作りたかったわけではなく、どのシーンも主人公のジレンマを描くのに不可欠なシーンだと思っているよ。」と語っている。またジェニファー・ローレンスは「優れた頭脳を持つドミニカはいつもみんなより10歩先にいるの。生涯女性たちは男性とは違う扱いを受け続ける。だから女性は職場で成功する方法を常に模索しなくてはいけないのよ。」と答えている。
作品としては、「コンスタンティン」「アイ・アム・レジェンド」「ハンガー・ゲーム」シリーズなどのフランシス・ローレンス監督が、「ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション」に続いて、ジェニファー・ローレンスとタッグを組んだスパイサスペンス。共演は「スモーキン・エース 暗殺者がいっぱい」「ゼロ・ダーク・サーティ」のジョエル・エドガートン、「スイミングプール」「さざなみ」のシャーロット・ランプリング、「戦慄の絆」「ダイ・ハード3」のジェレミー・アイアンズなど。主人公はボリショイ・バレエ団で活躍するロシア人女性のドミニカ。本番中に負った大怪我でバレリーナ生命を絶たれた彼女は、国からの援助を打ち切られてしまうが、ロシア情報庁の幹部である叔父ワーニャの指示でスパイ養成学校へ送られ、女スパイとして最初のハニートラップを仕掛けていくというストーリーだ。ロシアの女性スパイにジェニファー・ローレンスが扮し、文字通り”身体”を使ったスパイ活動を行うという内容だが、二転三転する脚本の面白さが肝の作品だろう。映画館も含めて何度か鑑賞している映画だが、観る度に発見のある作品になっていると思う。
監督:フランシス・ローレンス
出演:ジェニファー・ローレンス、ジョエル・エドガートン、マティアス・スーナールツ、ジェレミー・アイアンズ、シャーロット・ランプリング
日本公開:2018年