映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイレビュー&感想Vol.305:「レインマン」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は305本目。タイトルはバリー・レヴィンソン監督による、1989年公開作品「レインマン」。特典映像としては、「未公開シーン」「製作秘話:ジャーニー・オブ・レインマン」「ドキュメンタリー:“レインマンたち”の世界」「オリジナル劇場予告編」で、計46分が収録されている。「製作秘話:ジャーニー・オブ・レインマン」では、バリー・レヴィンソン監督が「私は『レインマン』の4人目の監督になる。前の3人であるマーティン・ブレストスピルバーグシドニー・ポラックはそれぞれの事情で手を引いたからね。3番目のシドニーに脚本を渡されて、週末旅行の道中で読んだんだ。ホテル到着後にシドニーに電話をかけ、感想や思いついた点を伝えていたら、横で聞いていた妻から” そこまで理解しているなら、あなたが監督すれば?”と言われたんだ。1か月後、シドニー・ポラックが降りて、結局私にお鉢が回ってきたんだよ。」と言い、「私としては、作為を感じさせないシンプルな話にしたかった。だからプロットを大幅に削り、兄弟が旅する過程を淡々と追う事にしたんだ。そうすることで彼らへの理解が深まるし、トム・クルーズ演じるチャーリーの変化も良く解る。自閉症の兄との付き合いで人間的に成長したことがね。彼の成長がこの作品を引っ張る原動力なんだ。余計なものをすべて取り除いたことが、あの映画の強みだよ。」と語っている。また「最初の週末の興行収入は600万ドルで悪くない成績だが、満員にはならず少しガッカリした。しかし週を追うごとに900万、1100万と着実に成績を伸ばし、観客動員数がどんどんと増え続けたんだ。『レインマン』は時間をかけて少しずつ人気が出たんだよ。そして、遂に公開された全ての国で同時にナンバー1になった。人気の秘密は私にも説明がつかないけど、これだから映画は面白いね。」と答えている。

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作品としては、「ダイナー」「ディスクロージャー」「スリーパーズ」などのバリー・レヴィンソン監督が手掛けたヒューマンドラマ。第61回アカデミー賞では「作品賞」「監督賞」「主演男優賞」「脚本賞」の主要4冠に輝き、第46回ゴールデングローブ賞、第39回ベルリン国際映画祭でもそれぞれ高い評価を受けた、名実ともにバリー・レヴィンソン監督の代表作だ。主演は、本作で「主演男優賞」を受賞したダスティン・ホフマントム・クルーズトム・クルーズにとっても「レインマン」は、「トップガン」と並んでキャリアを決定付けた重要な一作だと思う。自由奔放に生きてきた青年チャーリーが、絶縁状態にあった父の死をきっかけに自閉症の兄レイモンドと出会い、彼との旅を通じて人間的に成長していくという、ロードムービーの要素が強い作品だ。MGM創立90周年を記念してリリースされた”デジタル・リマスター版”ブルーレイは、メイキングドキュメンタリーなどの特典映像も含めて、非常に満足感が高く、質の高いパッケージになっている。

 

 


監督:バリー・レヴィンソン

出演:ダスティン・ホフマントム・クルーズ、バレリア・ゴリノ、ジェラルド・R・モーレン、ジャック・マードック

日本公開:1989年