映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイレビュー&感想Vol.307:「ウィッカーマン」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は307本目。タイトルはロビン・ハーディ監督による、1973年製作(日本公開1998年)作品「ウィッカーマン。特典映像としては「オリジナル予告編」のみだが、16p仕様のブックレットが同梱されている。2006年にはニコラス・ケイジ主演、「ベティ・サイズモア」のニール・ラビュート監督でリメイクされたが、オリジナルである本作の方が、圧倒的に出来が良い。イギリスでは1973年の公開作品だが、日本では本国公開から25年後の1998年に劇場公開されたカルト映画の古典だ。バージョンが99分版の「ディレクターズカット版」や91分の「ファイルナルカット版」など複数存在しているが、このブルーレイでは88分の「劇場公開版」が収録されている。主演は、エドガー・ライト監督の「ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-」にも出演していたエドワード・ウッドワード。また、1958年の「吸血鬼ドラキュラ」でドラキュラ伯爵を、「ロード・オブ・ザ・リング」ではサルマン、「スター・ウォーズ」のドゥークー伯爵などを演じ、映画ファンにはお馴染みのクリストファー・リーが出演している。

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スコットランド警察に勤める巡査部長ニールは、サマーアイル島で行方不明になった少女を探してほしいという匿名の手紙を受け取り、その捜査のため島にやってくる。そこで島民がキリスト教普及以前のペイガニズムを崇拝していることを知り、厳格なキリスト教徒のニールは島民の破廉恥な風習の数々に嫌悪感を覚える。そして捜査を続けるニールは島民の不自然な言動から、少女は島の宗教儀式の生贄として殺されたのではないかと疑い始めるのだった、というストーリーだ。牧歌的なケルトフォークソングから、いかにもイギリス的なアシッド・プログレまで流れるBGMが印象的だが、映画のジャンルとしてもミステリー、ホラー、ミュージカルと様々な側面を見せる作品である。アリ・アスター監督の「ミッドサマー」は、アリ・アスター自身も好きな映画に挙げている事もあるが、奇祭、世界樹を意味するメイポール、そしてラストの展開と、確かにかなり本作からの影響は色濃いだろう。とはいえ「ミッドサマー」と比べると、88分という上映時間の中で、これだけ起伏のある展開を作りながら、ミスリードでのドンデン返しがあるのは驚かされる。クリストファー・リーもお気に入りの作品だったようだが、カルト映画として敬遠するには勿体ない佳作だと思う。

 

 


監督:ロビン・ハーディ

出演:エドワード・ウッドワード、クリストファー・リー、ダイアン・シレント、ブリット・エクランド

日本公開:1998年(1973年製作)