映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は319本目。タイトルはロン・ハワード監督による、1991年日本公開作品「バックドラフト」。特典映像としては、「ロン・ハワードによるイントロダクション」「未公開シーン」「『バックドラフト』を熱く語る」「『バックドラフト』チームの結束」「炎の中のスタント」「炎の演出」「素顔の消防士たち」で、計117分が収録されている。各メイキング映像では、ロン・ハワード監督が「今までにない新しいストーリーだった。危険な現場で勇敢に戦う消防士の話なんだ。すごい映画になると確信したよ。特に兄弟間の確執や愛についてなど、兄弟関係を描く映画にしたかったんだ。役者たちも自分の役柄を模索していたよ。今まで消防士の映画はほとんどなかったからね。キャストには信頼ができて全員に溶け込める俳優を選んだ。カート・ラッセルは役に必要な”強さ・英雄像・怒り”が備わっていたし、ウィリアム・ボールドウィンは肉体的にも強く、運動能力に秀でていたのが大きな勝因だね。大災害のニュースや映画などで消防士の活躍は脚光を浴びている。まさに彼らは永遠のヒーローなんだ。」と言い、「特殊効果を使い、実際の火災現場にいるような映像を作りたいと思っていた。目指したのは戦闘的な雰囲気だ。火災現場の臨場感ある映像だよ。僕らはまず、消防器具やセットでどう火を扱うか?の知識の習得から始めた。火は十分に注意すればかなり近くまで接近できると分ったよ。」と語っている。また主演のウィリアム・ボールドウィンは、「脚本を読んだ兄のアレックに強く勧められて、エージェントと話をして脚本に目を通したんだ。この役は完璧すぎるほど、僕にピッタリだと感じたよ。心に訴える要素が多く、その一つである兄との確執は最も印象的なものだった。この作品で描かれた兄弟の関係は、実際の僕の兄たちとの関係より、ずっと現実味があるよ。」と答えている。
作品としては、「ビューティフル・マインド」「アポロ13」「ダ・ヴィンチ・コード」のロン・ハワード監督が手掛けた、ヒューマンサスペンス。消防士の兄弟を主役として、恐ろしい火災現場でのアクションと人間ドラマ、そして放火犯探しのサスペンス要素が融合された作品だ。主演は「ニューヨーク1997」「遊星からの物体X」のカート・ラッセル、「硝子の塔」のウィリアム・ボールドウィン、「ミッドナイト・ラン」「グッドフェローズ」のロバート・デ・ニーロ、「レッド・オクトーバーを追え!」「羊たちの沈黙」のスコット・グレンなど。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのアトラクションでも有名な作品だが、久しぶりに観ると火災シーンの迫力には驚かされる。ロン・ハワード監督の名前を有名にした、初期の代表作だろう。脚本的な犯人捜しのミスリードもあり、火災アクションだけではなくストーリーも十分に楽しめる作品だと思う。
監督:ロン・ハワード
出演:カート・ラッセル、ウィリアム・ボールドウィン、ロバート・デ・ニーロ、スコット・グレン、ドナルド・サザーランド
日本公開:1991年