映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は331本目。タイトルはスティーヴン・チョボスキー監督による、2018年日本公開作品「ワンダー 君は太陽 スペシャル・エディション」。特典映像としては、「ワンダーを取りまく舞台」「ドキュメンタリー・オブ・『ワンダー』」「"思いやり"の映画化」「オギーとその家族」「『ワンダー』を支える技術」「音楽が生み出す奇跡」「誰だって一生に1度は」「子役が語る『ワンダー』」「インタビュー映像:ジュリア・ロバーツ×ジェイコブ・トレンブレイ/オーウェン・ウィルソン×イザベラ・ヴィドヴィッチ/スティーヴン・チョボスキー監督×R・J・パラシオ」「サウンド・トラック制作の裏側」「ミュージック・ビデオ」「予告編集」で、計106分が収録されている。「インタビュー映像」では、主演のジュリア・ロバーツが「本作を通して、人々に”不可能はない”と知ってもらうことができた。私たちはもっと互いに優しく、親切になれるの。映画を観た人はみんな、”すごく久しぶりに人間らしい気分になれた”と言ってくれる。これはとても意義のある事だと思うわ。そして、家族を演じた私たち4人は本当にすぐにウマが合ったの。大いなる不思議な力が働いたんだと思う。」と言い、スティーヴン・チョボスキー監督は「僕はまず原作のファンなんだ。息子が生まれた直後に読んだから、余計に心に響くものがあった。自分の小説を自ら映画化した経験もあるから、単なる脚本家や監督として以上の貢献ができると思ったんだ。子供、犬、特殊メイクと困難な要素が勢ぞろいの作品だったけど、子役たちは素晴らしかったよ。セリフだけ覚えてもらえれば、あとは感じたままに失敗を恐れず、楽しんで演技してもらったんだ。子供に何かをさせるには、それだけで十分なんだよ。」と語っている。
また、原作者のR・J・パラシオは「原作を書く上で、モデルにした人物や出来事はないけど、顔に重度の障害を持った子供を見たのがきっかけよ。顔を背けられる人はどんな気持ちだろうと考えたの。その時の私の反応があまり良くなかったから、償いの気持ちだったのかもしれない。自分でも良く分からないけど、その夜にストーリーを書き始めたわ。私がこの映画で好きなことのひとつは、子供たちの演技が本当に自然なところよ。まるで普段の学校をのぞいてる感覚なの。」と答えている。
作品としては、「ディア・エヴァン・ハンセン」などのスティーヴン・チョボスキー監督が手掛けた、ヒューマンドラマ。全世界で800万部以上を売り上げた、R・J・パラシオのベストセラー小説「ワンダー Wonder」の映画化である。出演は「ノッティングヒルの恋人」「エリン・ブロコビッチ」のジュリア・ロバーツ、「ルーム」「グッド・ボーイズ」のジェイコブ・トレンブレイ、「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」「ミッドナイト・イン・パリ」のオーウェン・ウィルソンなど。第90回アカデミー賞では、「メイクアップ&ヘアスタイリング」賞にノミネートされている。とにかく登場キャラクターのほとんどが善意に満ちた人物で、鑑賞後は心地よい満足感に浸れる作品だろう。障がい者に対して、実際の世間の目はもっと厳しいはずだという意見はもっともだが、こういう映画があっても良いと思う。ジェイコブ・トレンブレイの名演技は言うに及ばずだが、「ハニーボーイ」「クワイエット・プレイス」などのノア・ジュプが演じた、親友ジャックの行動が涙を誘う。一年に一回くらい観直したくなる、ハートウォーミングなヒューマンドラマだ。
監督:スティーヴン・チョボスキー
出演:ジュリア・ロバーツ、ジェイコブ・トレンブレイ、オーウェン・ウィルソン、マンディ・パティンキン、ノア・ジュプ
日本公開:2018年