映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイレビュー&感想Vol.344:「ダンス・ウィズ・ウルブズ」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は344本目。タイトルはケビン・コスナー監督による、1991年日本公開作品「ダンス・ウィズ・ウルブズ」。特典映像としては、特に無し。監督/主演/製作は、「アンタッチャブル」「パーフェクト・ワールド」のケビン・コスナー本作がケビン・コスナーの初監督作品だが、第63回アカデミー賞では、「作品賞」「監督賞」「脚色賞」「撮影賞」「編集賞」「作曲賞」「音響賞」の7部門で受賞しており、ノミネートも合わせると12部門で評価されている。また第48回ゴールデングローブ賞の作品賞と監督賞をダブル受賞した他、アメリカ国内だけで製作費の10倍近い収益を挙げ、批評家/観客ともに愛された名作だ。のちにオリジナル版と比較して、50分以上のシーンが追加された、「4時間アナザー・バージョン」という全長版が公開され、こちらもソフト化もされている。

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作品としては、南北戦争時代のアメリカを舞台に、ネイティブアメリカンたちと交流を深めていく軍人の活躍を描いた西部劇で、181分にも及ぶ超大作だ。広大な自然の中で人間と動物、白人とネイティブアメリカンが和解し、友情を深めていく様子をじっくりと描くと同時に、西部開拓における白人による土地の略奪、虐殺も同時に描写されることで骨太のエンターテイメントになっている。この後ケビン・コスナーは、1998年に「ポストマン」、2004年に「ワイルド・レンジ 最後の銃撃」という作品を監督しているが、この「ダンス・ウィズ・ウルブズ」がもっとも完成度が高く、デビュー作にして今でも映画史に残っている作品だろう。俳優では、”蹴る鳥”を演じたグラハム・グリーンが特に素晴らしい。この後、「ダイ・ハード3」「グリーンマイル」「ウインド・リバー」などにも出演しているが、グラハム・グリーンといえば本作を思い出すくらい、主演のケビン・コスナーとの間に特別なケミストリーを生んでいると思う。

 

 

監督:ケビン・コスナー
出演:ケビン・コスナー、ロドニー・A・グラント、グレアム・グリーン、ロバート・パストレッリ、モーリー・チェイキン
日本公開:1991年