映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイレビュー&感想Vol.347:「ジェントルメン」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は347本目。タイトルはガイ・リッチー監督による、2021年日本公開作品「ジェントルメン」。特典映像としては「メイキング」「インタビュー集」「予告編集」で、計32分が収録されている。「インタビュー集」では、チャーリー・ハナムが「役柄は掴みにくかったが、面白いキャラクターだった。ガイ・リッチーは現場で演出を変更すると知っていたので、キャラクターの演じ方を固めたくなかったんだよ。どの監督にもプロセスや独自のものがあるし、撮り方はまったく違う。ガイの場合は”当日の勢い”で決まるんだよ。だから色々と試してみるという心構えが必要なんだ。」と言い、コリン・ファレルは「ガイ・リッチーの映画の魅力はストーリー展開だけではなく、台本のセリフだね。彼はセリフを大事にしているから、現場でも常に変更しているよ。もちろん流れを損なわないように配慮しているけどね。『ロック、ストック…』が初めて観た彼の監督作品だが、ジャズのようなリズムだった。言葉が弾み合って、違う音を同時に奏でてるようだったね。」と語っている。またヒュー・グラントは「この映画で僕の演じた役は、”映画に夢中”なんだ。特にコッポラやゴダールといった60年代と70年代の作品にね。だから衣装もそれらの映画を参考にしたよ。」と語り、ヘンリー・ゴールディングは「セリフを全て暗記し、どう演技するかも決めて準備万端にして現場に行っても、監督に”台本は無視して、こうしろ”と言われるんだ。頭を抱えながら”任せてくれ”って言うしかなかったよ。」と笑っている。

f:id:teraniht:20230228214944j:imagef:id:teraniht:20230228214948j:image

作品としては、「スナッチ」「シャーロック・ホームズ」シリーズなどのガイ・リッチー監督が手掛けた、クライムサスペンス。出演陣は、マシュー・マコノヒーコリン・ファレルヒュー・グラントの他、「パシフィック・リム」のチャーリー・ハナム、「クレイジー・リッチ!」のヘンリー・ゴールディング、「フライト・ゲーム」のミシェル・ドッカリー、「シカゴ7裁判」のジェレミー・ストロングなどの豪華キャストが顔をそろえている。総額500億円の大麻ビジネスの利権を巡って、大麻ビジネスの元締めや私立探偵、マフィア、ゴシップ紙の編集長、下町のチンピラたちがそれぞれの思惑で行動するという内容は、監督の初期作「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」や「スナッチ」を想起する。また最後まで状況が二転三転するストーリーが面白く、ガイ・リッチー監督らしい、近作でも屈指の良作サスペンスに仕上がっている。

 

 

監督:ガイ・リッチー
出演:マシュー・マコノヒーチャーリー・ハナムヘンリー・ゴールディングコリン・ファレルヒュー・グラント
日本公開:2021年