映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.359:「ソードフィッシュ」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は359本目。タイトルはドミニク・セナ監督による、2001年日本公開作品「ソードフィッシュ」。特典映像としては、「メイキング」「“フライング・バス”視覚効果について」「インタビュー集」「別のエンディング#1#2(監督ドミニク・セナによる解説付き)」「オリジナル劇場予告編」「ミュージック・クリップ『Planet Rock』」で、計48分が収録されている。「メイキング」では、ジョン・トラボルタが「たいていの作品はキャラクター作りに時間がかかるんだが、この映画は脚本の最初の3~4ページですっかりハマってしまった。冒頭の演説シーンを是非やりたいと思ったんだよ。本作はただのアクション映画じゃないからね。物語のカギは私が演じるガブリエルが人々を出し抜くことなんだ。」と言い、共演のヒュー・ジャックマンは「僕はトラボルタの映画を観て育ったんだ。役者を目指したのは『パルプ・フィクション』や『ゲット・ショーティ』の影響だったから。さらにドン・チードルサム・シェパードと個性派の役者が揃った作品なんだ。」と語っている。また監督のドミニク・セナは「トラボルタが演じたガブリエルは、ただの悪党とは違う。いくつもの顔を持つ彼は正体が掴めないんだ。知れば知るほど分からなくなるし、なぜか彼に惹きつけられ人は操られてしまう。このキャラクターを演じる役者は、ジョン・トラボルタ以外は考えられなかったよ。本作はセンスが良くてカッコいい、ヨーロッパ・スタイルの質の高い映画を作りたかったんだ。そんな観点がプロデューサーのジョエル・シルバーと合致したんだよ。エンディングのケーブルで吊ったヘリのシーンは、絶対に許可されないと思ったがOKが出たから、2時間で撮り終えたんだ。今でもよく撮れたと思うよ。」と答えている。

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作品としては、「60セカンズ」「ホワイトアウト」のドミニク・セナ監督が手掛けた、クライムサスペンス。天才ハッカーのスタンリーに近づく、謎の美女ジンジャーとカリスマ的な魅力を持つガブリエル。その目的は麻薬取締局の極秘作戦「ソードフィッシュ」によって生じた、裏金95億ドルをハッキングで奪おうというものだった。FBI捜査官ロバーツが捜査に乗り出す中、スタンリーは愛娘の親権を取り戻す費用を稼ぐため計画に加わることになるが、この計画には驚くべき罠が仕掛けられていたというストーリーで、ツイストの効いた脚本も楽しい娯楽作だ。冒頭600台のカメラを駆使して撮影された、約30秒間の爆発シーンが公開当時プロモーションで使用され、大いに話題になっていた。出演陣もヒュー・ジャックマンジョン・トラボルタハル・ベリードン・チードルらと豪華で、まだ若い頃の彼らは非常に美しくカッコいい。ジョエル・シルバープロデュース作としては、「ダイ・ハード」「マトリックス」の路線ではなく、「ラスト・ボーイスカウト」「ナイスガイズ!」のような良い意味で軽めのB級感を楽しむ作品だと思う。

 

 

監督:ドミニク・セナ
出演:ジョン・トラボルタヒュー・ジャックマンハル・ベリードン・チードルサム・シェパード
日本公開:2001年