映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は491本目。タイトルはアンドリュー・ニコル監督による、2012年日本公開作品「TIME/タイム」。特典映像としては、「タイムゾーンへの潜入取材」「未公開シーン集」で計30分が収録されている。「タイムゾーンへの潜入取材」は、映画本編では描かれなかった「TIME/タイム」の世界観を補強するような”設定映像”になっている。映画に出演したジャスティン・ティンバーレイクやキリアン・マーフィ、アマンダ・セイフライドらが登場し、作中のキャラクターを対象にした架空のドキュメンタリー作品を撮影しているという設定で、インタビューするという内容だ。時間を通貨にしたという本作の世界を設計した創始者も登場し、作品のファンであれば楽しめる内容だろう。
作品としては、「ガタカ」「ロード・オブ・ウォー」のアンドリュー・ニコル監督が、ミュージシャンとしても活躍する一方、「ソーシャル・ネットワーク」「女と男の観覧車」などにも出演しているジャスティン・ティンバーレイクと、「Mank/マンク」「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」のアマンダ・セイフライド、「オッペンハイマー」のキリアン・マーフィなどを迎えて描いたSFアクションサスペンス。「ガタカ」の監督/脚本で華々しくデビューし、「トゥルーマン・ショー」の脚本を手掛けたアンドリュー・ニコルのSF作品として注目されたが、映画としてはあまり評価されなかった印象の本作。遺伝子操作により25歳で成長が止まり、すべての価値が時間に置き換えられるというコンセプトは面白かったし、ジャスティン・ティンバーレイクや若きキリアン・マーフィなどのキャスティングも良かったが、終盤までこのSF設定がうまく活かされず、カタルシスのないストーリーになってしまった印象の映画だ。
監督:アンドリュー・ニコル
出演:ジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・セイフライド、アレックス・ペティファー、キリアン・マーフィ、オリヴィア・ワイルド
日本公開:2012年