映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は508本目。タイトルはヤン・デ・ボン監督による、1996年日本公開作品「ツイスター」。特典映像としては、「メイキング・オブ・『ツイスター』」「竜巻の調査」「竜巻の姿を追い求めて:『ツイスター』ふたたび」「竜巻との闘い」「Van Halen “Humans Being”ミュージック・ビデオ」「オリジナル劇場予告編」で、計102分が収録されている。「竜巻の姿を追い求めて:『ツイスター』ふたたび」では、ヤン・デ・ボン監督が「ハリウッドで成功するのは難しい。オランダで監督経験があっても、ハリウッドではゼロからのスタートだった。撮影監督から始めたら依頼が相次いだんだが、自分では監督に戻りたいと思っていたんだ。そんな中、『スピード』で成功し、また監督としての道が開けた。そして『ツイスター』の脚本と出会ったんだ。僕がやるべき映画だと思ったよ。あの映画では視覚効果が豊富に使われていたが、当時は誰も経験がなかった。そこでILMと協力し時間をかけて、色々テストしたんだよ。その結果、製作会社からは脚本が完成していなかったのに、すぐに撮り始めろと言われたんだ。」と言い、「この映画を作る上で配役は状様な位置を占めた。それを間違えてしまうと真実味が出ないからね。でもビックスターを使う必要はないと確信していた。演技力があり、竜巻の研究者や科学者に違和感なく見える役者が必要だったんだ。撮影で重視したことは特殊効果と視覚効果の領域をバランスよく保つことだった。どちらか一方だけが抜きん出てはダメだ。例えばタンクローリーが竜巻に飲み込まれて、地面に落ちるシーンは実写なんだよ。」と語っている。
また「ポストプロダクションで楽しんだのは、竜巻の姿を考える事だった。ただ竜巻のデザインは難しかったよ。背景とのバランスや地面とどう接するかも考えて、竜巻が通過していく地表も再現しなければならない。そうしないと竜巻に見えず、そこにあるだけの物体になってしまうからね。竜巻の脅威を段階を踏んで伝えたかった。映画の進行と共に竜巻の姿を理解できるように、小さい規模から見せたよ。またこの映画の音響効果は映画史に残る傑作だ。素晴らしいキャストとスタッフに恵まれて最高の作品になったね。」と答えている。
作品としては、「ダイ・ハード」「レッド・オクトーバーを追え!」で撮影監督を務め、「スピード」で監督デビューしたヤン・デ・ボンによる、ディザスターアクション。脚本は「ジュラシック・パーク」のマイケル・クライトンが担当し、スティーブン・スピルバーグが製作総指揮でクレジットされている。出演は「エイリアン2」「オール・ユー・ニード・イズ・キル」「ナイトクローラー」などのビル・パクストン、「恋愛小説家」「キャスト・アウェイ」などのヘレン・ハント、「ビッグ・リボウスキ」「あの頃ペニー・レインと」などのフィリップ・シーモア・ホフマンなど。ヤン・デ・ボンが名作「スピード」に次いで監督した作品で、大掛かりなVFXを投入した”竜巻映画”として当時大ヒットしていた。2024年には28年ぶりの続編が公開となり、改めてディザスター映画史的にもインパクトの大きな作品だったと思う。
監督:ヤン・デ・ボン
出演:ヘレン・ハント、ビル・パクストン、ジャミ・ガルツ、フィリップ・シーモア・ホフマン
日本公開:1996年