映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は525本目。タイトルはティム・バートン監督による、1988年日本公開作品「ビートルジュース」。特典映像としては、「ビートルジュース アニメ・シリーズ」「オリジナル劇場予告編」で計39分が収録されている。「シザーハンズ」「バットマン リターンズ」「マーズ・アタック!」「チャーリーとチョコレート工場」など大ヒット作を手掛けてきた、ティム・バートン監督の長編2作目であり、彼の出世作となったコメディファンタジー。1989年の第61回アカデミー賞では「メイクアップ賞」を受賞している。タイトルロールである”ビートルジュース”を「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」のマイケル・キートンが嬉々として怪演している他、「レッド・オクトーバーを追え!」「ブルージャスミン」のアレック・ボールドウィン、「テルマ&ルイーズ」「ロング・キス・グッドナイト」のジーナ・デイビス、「リアリティ・バイツ」「ブラック・スワン」のウィノナ・ライダーなどが脇を固めている。2024年にはなんと36年ぶりの続編「ビートルジュース ビートルジュース」が公開されるということで、再び注目されている作品だ。
若い夫婦アダムとバーバラは突然の自動車事故で命を落とすが、二人は幽霊となって自分たちの家に留まり続けていた。ところがある日、その家に風変わりなディーツ家が引っ越してきたことから、アダムたちは彼らを脅かして追い出そうと画策するが、幽霊としての経験が浅い彼らでは一家を怖がらすことはできない。そんな中、幽霊である自分たちの姿を見ることができる娘リディアと親しくなり助けを求めるが、一向に家から人間を追い出すことができないアダムたちは遂に、名前を三回呼ぶことで現れるトラブルメイカーの「ビートルジュース」を、死後の世界から呼び出してしまうのだったというストーリーだ。とにかくティム・バートン監督らしいキャラクターと世界観は満喫できるが、ストーリーとしては荒唐無稽すぎて好き嫌いはかなり分かれる映画だと思う。またマイケル・キートンが演じているビートルジュースというキャラクターも、まだ少女のリディア(演じるウィノナ・ライダーは当時16歳)に結婚を迫るような下世話なセクハラ親父という設定で、下ネタも多くまったく子供向きコメディでもないため、この一作目については老若男女が満場一致で楽しめるタイトルではない気がする。ただしティム・バートンの嗜好性が出まくった作品であることは確かなので、初期作ならではの”作家性”を楽しむべき映画だと思う。それだけに本作の35年後を描いた続編の公開は驚きだが、どうやら本国アメリカでは大ヒットしているらしく、今からどんな作品なのか期待が膨らんでいる。
監督:ティム・バートン
出演:マイケル・キートン、ウィノナ・ライダー、アレック・ボールドウィン、ジーナ・デイヴィス、ジェフリー・ジョーンズ
日本公開:1988年