映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.543:「ポゼッサー」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は543本目。タイトルはブランドン・クローネンバーグ監督による、2022年日本公開作品「ポゼッサー」。特典映像としては、「日本版特報/予告編」のみ。鬼才デビッド・クローネンバーグを父に持つ、ブランドン・クローネンバーグ監督の「アンチヴァイラル」以来8年ぶりとなる長編第2作。脚本もデビッド・クローネンバーグが担当している。特殊な装置を使って第三者の脳に入り込み、その人物を操って自殺に見せかけて標的を殺す主人公という設定のSFサスペンスノワールだ。出演は「オブリビオン」「ノクターナル・アニマルズ」「マンディ 地獄のロード・ウォリアー」のアンドレア・ライズボロー、「イット・カムズ・アット・ナイト」「哀れなるものたち」のクリストファー・アボット、「エスター ファースト・キル」のロッシフ・サザーランド、「ヘイトフル・エイト」のジェニファー・ジェイソン・リー、「サイレントヒル」のショーン・ビーンなど。

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作品としては、殺人を請け負う企業に勤務するベテラン暗殺者のタシャ上司の指令のもと、特殊なデバイスを使って標的に近しい人物の意識に入り込んだタシャは、その人格を乗っ取り、殺人のターゲットを仕留めることに成功する。その後ホストを自殺に追い込んで“離脱”するというシステムを完遂していた彼女だったが、あるミッションを失敗したことによって彼女の運命が狂い始めるというストーリーだ。ザ・フライ」「裸のランチ」「クラッシュ」といった独特の世界観を構築してきたデビッド・クローネンバーグを父に持つブランドン監督らしく、様式美とバイオレンス、そしてスタイリッシュなカメラワークやクールな映像美が楽しめる作品だろう。監督と同時に脚本も担当しているブランドン・クローネンバーグが紡ぐ、斬新な設定と画作りが魅力なSFサスペンスだ。2023年公開の「インフィニティ・プール」も良かったし、次回作が本当に楽しみな監督の一人である。

 

 


監督:ブランドン・クローネンバーグ

出演:アンドレア・ライズボロー、クリストファー・アボット、ロッシフ・サザーランド、ジェニファー・ジェイソン・リーショーン・ビーン

日本公開:2022年