映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は553本目。タイトルはユン・ジョンソク監督による、2022年日本公開作品「告白、あるいは完璧な弁護」。特典映像は「メイキング映像」「箱の中身を当てろ!ゲーム」「日本版予告編」で、計7分が収録されている。「メイキング映像」では、ユン・ジョンソク監督が「役者たちに導かれた刺激的な作品です。キム・ユンジンさんはセリフの量が多かったのに、専門用語や言い回しをしっかり覚えないとと、台本を丸暗記してて驚きました。お陰で自分が求めていた人物像を示してくれましたね。ナナさんの役は振れ幅が大きな役だったので、彼女の魅力を新発見できるはずです。この映画では声、表情、動作まで役者たちとすり合わせ、最終的なシナリオとコンテを完成させました。」と言い、ソ・ジソブは「僕は密室殺人の有力な容疑者でした。全てを失うかもと恐れを抱きつつ真実が迫ってくる役で、演技のバランス取りが難しかったですね。」と語っている。またキム・ユンジンは「私は名誉と勝率100%を守るために何でもする弁護士役でした。これほど役作りに悩んだのは初めてでしたね。20年以上の役者生活の中で”動線リハーサル”は初めて行いました。パズルを完成させるように撮影を重ねて、いつもより演技に感情がこもりました。」と答え、ナナは「私の役は事件の鍵を握る人物で、同じ状況における演じ分けが面白かったですね。骨太なストーリーと確かな演技力が楽しめると思います。」と語っている。
作品としては、密室殺人の容疑をかけられたIT企業社長と、その事件の真相を追う弁護士のやり取りを予測不能な展開で描いた韓国サスペンススリラー。出演は「Be With You いま、会いにゆきます」のソ・ジソブ、「シュリ」「国際市場で逢いましょう」のキム・ユンジン、女性アイドルグループ「AFTERSCHOOL」のメンバーで俳優としても活躍するナナなど。監督/脚本は「マリン・ボーイ」のユン・ジョンソク。スペインでヒットした、オリオル・パウロ監督による2017年の映画「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明」を韓国リメイクした作品で、いわゆる先の読めない”どんでん返し”が特徴の作品だが、この韓国版もオリジナルの良かった点を活かしたサスペンススリラーで、バランスの取れた佳作だと思う。
監督:ユン・ジョンソク
出演:ソ・ジソブ、キム・ユンジン、ナナ(AFTER SCHOOL)、チェ・グァンイル
日本公開:2022年