映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.554:「悪いやつら」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は554本目。タイトルはユン・ジョンビン監督による、2013年日本公開作品「悪いやつら」。特典映像は「メイキング&インタビュー」「主題歌メイキング」「オリジナルトレーラー」で、計56分が収録されている。「メイキング&インタビュー」では監督のユン・ジョンビンが「チェ・ミンシクさんのことが大学時代から大好きで、一緒に仕事したかったんです。実を言うと『悪魔を見た』の撮影に入る前から、かなり長い間口説いてたんですが、ミンシクさんからは「台本はいいけど、男の世界を描いた映画はもう疲れた。心が動くかどうか難しいかもしれない」と言われたので、「過去の出演作品とは違う。今まで出演した映画に似ては見えるけど、違う面を描いた映画だ。」と説得したら、やっとOKしてもらえたんです。ハ・ジョンウさんはカンの良い優れた俳優で、人格も素晴らしい。今回で組むのは2作目になりますが、僕にとって映画作りの同志です。脚本を書く前から作品の内容を話して、一番に完成脚本を見せました。彼はいくつもの顔を持った俳優ですからどんな役を与えられても上手にこなすでしょうね。」と言い、「この映画の舞台である80年代の街を再現しようと思ったら莫大な費用がかかりますが、予算内で撮影しようと当時の景観を求めた結果、ロケ地が増えました。撮影が終わってみると”もっと予算があれば”と残念な気もしますけどね。今作は当時の人たちを忠実に再現したかったんです。よく映画に出てくるような”暴力団員の定番スタイル”を感じさせる衣装はやめました。当時の写真や資料をみると、雰囲気が違うだけで服装は一般人と変わりません。だから全員、衣装は当時流行した肩パッド入りの背広にしたんです。」と答えている。

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作品としては、「工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男」「群盗」のユン・ジョンビン監督によるクライムドラマ。出演は「悪魔を見た」「オールド・ボーイ」「破墓 パミョ」のチェ・ミンシク、「チェイサー」「哀しき獣」「神と共に」のハ・ジョンウ、「最後まで行く」「警官の血」のチョ・ジヌン、「新感染 ファイナル・エクスプレス」「犯罪都市」のマ・ドンソクなど、今観ると相当なスターキャストで固められている。極道でもなく一般人でもない”半端モノ”として成りあがった男を、チェ・ミンシクが嬉々として演じており、極道として筋を通すハ・ジョンウの役柄と良いコントラストになっている。ストーリーの推進は弱いかもしれないが、80年代の韓国を舞台に血縁を重視する韓国のお国柄と極道の生き方を描いた一本だ。

 

 

監督:ユン・ジョンビン

出演:チェ・ミンシク、ハ・ジョンウ、チョ・ジヌン、マ・ドンソク

日本公開:2013年