映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.557:「タッカー 4Kレストア版」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は557本目。タイトルはフランシス・フォード・コッポラ監督による、1988年日本公開作品「タッカー」。特典映像は「フランシス・フォード・コッポラ監督イントロダクション」「削除シーン」「アンダー・ザ・フード ~メイキング・オブ・『タッカー』~」「タッカー ~ザ・マン・アンド・ザ・カー~」「オリジナル予告編」で、計35分が収録されている。「インロトダクション」では、フランシス・フォード・コッポラ監督が「私がだいたい8歳のころ、新しく販売される車の納車を父が楽しみにしていたんだ。それが”タッカー”で、当時は未来の車だった。車が届くのが楽しみで待ちきれなかったが、残念ながら販売されず父は大金を失ったんだ。印象的な出来事で、いい車なのにタッカー氏は失敗してしまったんだ。私は学生時代にこの話の舞台化を考えて、ミュージカル映画に決めた。私にとっては神様のような人たちと組めたんだが、トラブルでミュージカル版は実現しなかった。豪華なコラボもタッカーのように夢に終わったんだ。しかし友人のジョージ・ルーカスが映画化のために手を差し伸べてくれたことで、彼を制作総指揮に迎えて本作を撮ることができたんだよ。」と言い、「私はいつもテーマやキーワードを決めて映画を撮る。『ゴッドファーザー』は”継承”だし、『カンバセーション』は”プライバシー”だったが、『タッカー』は”仕掛け”だった。何かを発明する素晴らしさ、奇抜な要素で美しい仕掛けを作ることさ。だから映画も、色んなスタイルや手法で仕掛けのようなものを作ろうと考えたんだ。宣伝映画を要素として使ってみたり、車の記事を使ったりして本作のスタイルとした。そして著名な方々と手を組んで製作に挑んだんだよ。いつも何か新しい事をしようとしていて、たまに失敗するところがタッカーに似ていると言われたりもするが、私の思いの詰まった映画だ。しかし失敗というのは成功と同じくらい大切な経験だよ。本作は私の大好きな作品であり、車のファンにも愛された映画なんだ。」と語っている。

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作品としては、「スター・ウォーズ」のジョージ・ルーカスが製作総指揮、「ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」のフランシス・フォード・コッポラ監督がメガホンを取ったヒューマンドラマ。1940年代アメリカ、デトロイトの自動車メーカービッグ3の策略によって、わずか50台しか作られなかった幻の名車と「タッカー」創業者プレストン・トマス・タッカーの実話を映画化した物語だ。出演は「ビッグ・リボウスキ」「クレイジー・ハート」のジェフ・ブリッジス、「クルーシブル」「ニクソン」のジョアン・アレン、「カンバセーション…盗聴…」のフレデリック・フォレスト、「エド・ウッド」のマーティン・ランドーなど。2019年12月には、コッポラ監督が自ら監修した4Kデジタルリマスター版がリバイバル公開されている。フランシス・フォード・コッポラ監督作品としてはストレートにアメリカンな雰囲気の映画で、その作風にジェフ・ブリッジスが完全にマッチしていると思う。

 

 

監督:フランシス・フォード・コッポラ
出演:ジェフ・ブリッジスジョアン・アレンマーティン・ランドーフレデリック・フォレスト、クリスチャン・スレーター
日本公開:1988年