映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.558:「グランツーリスモ」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は558本目。タイトルは ニール・ブロムカンプ監督による、2023年日本公開作品「グランツーリスモ」。特典映像は「ヤン本人による回想」「リアリティと映像美」「才能豊かなキャスト」「驚異的なカースタント」「心躍る名車たち」「未公開シーン」で計40分が収録されている。「リアリティと映像美」では、ニール・ブロムカンプ監督が「現代では多様な制作方法を選べるから、CGを使う誘惑に駆られる。車もコースもCGで作れるが、本作では本物だ。高速で走る車のスピード感を伝え、車内にいる感覚を観客にも体験させたい。そのためには撮影スタイルが重要だった。実際のレース中継に使われるFPVドローンを使ったんだが、レース映画では初の試みだ。高速飛行できるドローンを使ったのは、フルスピードで走る車を撮ることが重要だったからだ。このFPVドローンで躍動感のあるレース映像が撮れたよ。」と言い、「ドライビング中、”ゾーン”に入った状態の時は、車と一体になって走る感覚だ。意のままに操る時、車の動きは非常に滑らかなんだ。そういうシーンは激しく動けるFPVドローンではなく、滑らかな動きのシネマ用ドローンを使った。その際、俳優の撮影は車のボンネットに固定したカメラを使う。俳優に焦点を当てて、ゾーンに入る様子を見せるんだ。更に僕のお気に入りは車の先端にカメラを設置して撮る方法だ。カメラを設置した車がレースカーと同じ速さで走り、カメラは遠隔で操作する。映像を一コマずつ観ても、作り物のように見えることはないよ。明るさや色を変えて見栄えを良くすることもしなかった。見たままをリアルに映像化したんだ。レースのドキュメンタリーに登場する要素の全てを、最高に美しい映像で表現したかったんだ。すごく手のかかった作品だよ。」と語っている。

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作品としては、「第9地区」「エリジウム」「チャッピー」のニール・ブロムカンプ監督が、日本発のレーシングゲームグランツーリスモ」における実話をハリウッドで映画化したレーシングアクション。出演は「ミッドサマー」のアーチー・マデクウィ、「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」「トロイ」のオーランド・ブルーム、「レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで」のデビッド・ハーバーが演じている。ゲームをテーマにしている事とタイトルから受ける”軽めのレーシング映画”というイメージを覆し、本物のレースカーやサーキットを使って撮影することによるリアリティを追求した作風には驚かされる。近作では苦戦していた印象のあるニール・ブロムカンプ監督の復活作としても、注目すべき一本だと思う。

 

 

監督:ニール・ブロムカンプ
出演:デヴィッド・ハーバー、オーランド・ブルーム、アーチー・マデクウィ
日本公開:2023年