映画好きが購入したブルーレイの映画情報をブログに残していく記事で、今回は570本目。タイトルはデビッド・ザッカー/ピーター・シーガル監督による、1988~1994年日本公開作品「裸の銃を持つ男」「裸の銃を持つ男 PART2 1/2」「裸の銃を持つ男 PART33 1/3 最後の侮辱」。特典映像は特になし。2025年公開予定のリーアム・ニーソン主演のリブート版が発表されたことを機会に、今回ブルーレイにて再見した。ロサンゼルス市警の中年刑事が巻き起こす騒動を描く大ヒットコメディシリーズで、テレビドラマ「フライング・コップ」の映画版だ。出演は「クリープショー」「最'狂'絶叫計画」のレスリー・ニールセン、エルビス・プレスリーの元妻で「オースティン・パワーズ」などにも出演しているプリシラ・プレスリー、「カサンドラ・クロス」「カプリコン・1」のO・J・シンプソン、「暴力脱獄」「スモール・ソルジャーズ」のジョージ・ケネディなど。「ケンタッキー・フライド・ムービー」「フライングハイ」のデビッド・ザッカー監督が手掛けた、アメリカン刑事コメディの代表作だろう。
3作目だけは「50回目のファースト・キス」「ゲット スマート」などのピーター・シーガルが長編デビュー作としてメガホンを取り、デビッド・ザッカーは制作総指揮に回っている。冒頭からエンディングまで下ネタ/映画パロディ/時事ネタを問わず、とにかくギャグの応酬で笑わせてくれるが、いわゆる下品な”おバカコメディ”の類なので人を選ぶかもしれない。とはいえこれだけの物量でギャグを重ねられると、突き抜けた作り手のセンスも含めて敬服してしまう。レスリー・ニールセン演じるロス市警の警部フランク・ドレビンが主人公なのだが、やることなすこと滅茶苦茶でとんでもない事態を生んでしまうことが笑いになっているが、個人的にはやはり1作目がダントツで面白い。オープニングの政治ネタなどは時代を感じさせるが、繰り返される”天丼ギャグ”や不条理ネタなど、今観ても思わず笑ってしまうのだ。2025年公開予定のリブート版では、フランク・ドレビンの息子をリーアム・ニーソンが演じることが決定しており、予告ではO・J・シンプソン演じる相棒のノード・バーグがオチで使われていたので、恐らく前シリーズを観ていた方が楽しめる作品なのだろう。リーアム・ニーソン主演の「裸の銃を持つ男」はまったくイメージが付かないが、今から公開が楽しみである。
監督:デビッド・ザッカー/ピーター・シーガル
出演:レスリー・ニールセン、ジョージ・ケネディ、プリシラ・プレスリー、O・J・シンプソン
日本公開:1988~1994年