映画好きが購入したブルーレイの映画情報をブログに残していく記事で、今回は574本目。タイトルはドリュー・ゴダード監督による、2013年日本公開作品「キャビン」。特典映像は無し。監督/脚本は「LOST」第1シーズンの脚本を執筆し全米脚本家組合賞にノミネートされたり、マット・リーヴス監督の「クローバーフィールド/HAKAISHA」の脚本を手掛けたドリュー・ゴダードで、本作が監督デビュー作品となっている。ちなみに共同脚本は「アベンジャーズ」シリーズの監督/脚本を手掛けたジョス・ウェドン。出演は「ザ・ベイ」「底知れぬ愛の闇」のクリステン・コノリー、「メン・イン・ブラック/インターナショナル」「マッドマックス/フュリオサ」のクリス・ヘムズワース、「ヴィレッジ」「ダークタワー」のフラン・クランツ、「大統領の執事の涙」のジェシー・ウィリアムズ、「アウトロー」「シェイプ・オブ・ウォーター」のリチャード・ジェンキンスなど。
いわゆる「死霊のはらわた」に代表される、”若者が山小屋に集まって一人ずつ殺されていく”というホラーの典型で始まる映画なのだが、いわゆるその”お約束”を覆していく作風が評価された作品だ。”ホラー映画のお約束”を詰め込みながらも、それを巧妙に裏切っていく先が読めないストーリーになっており、森の中で若いカップルが性的な雰囲気になる、グループから離れて単独行動すると殺されるなどのお約束展開に、いちいちパロディ的な理屈が付いていて面白い。いわゆるホラー映画の”メタフィクション”な展開なので、ホラー・ファンはもちろんコメディ作品としても楽しめる映画だろう。そういう意味でも、過去のホラー映画へのオマージュが多く「シャイニング」「ヘルレイザー」「狼男」などから、日本映画の「リング」までその範疇は広い。いわゆる”怖いホラー映画”を期待すると完全に肩透かしを食うだろうが、一風変わったホラー映画が観たい場合にはオススメだ。ちなみにドリュー・ゴダード監督は、「マトリックス」シリーズ新作の脚本/監督を務めるらしいので楽しみだ。
監督:ドリュー・ゴダード
出演:クリステン・コノリー、クリス・ヘムズワース、アンナ・ハッチソン、フラン・クランツ、ジェシー・ウィリアムズ
日本公開:2013年