映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.589:「大いなる陰謀」

映画好きが購入したブルーレイの映画情報をブログに残していく記事で、今回は589本目。タイトルはロバート・レッドフォード監督による、2008年日本公開「大いなる陰謀」。特典映像は、「脚本からスクリーンへ」「メイキング・オブ・『大いなる陰謀』」「オリジナル劇場予告編」で、計32分が収録されている。「メイキング・オブ・『大いなる陰謀』」では、ロバート・レッドフォードが「アメリカに関心があるから、政治を題材に選んだんだ。外国の事情を描くのは、その国の人々に任せればいい。私にとって重要なテーマは自国が抱えている課題を追求することなんだ。それでこの3つの問題が出てきた。”マスコミと政策”、それに”教育”ともうひとつは”戦争”だ。この3つが結びつき、アメリカの現状と今に至った原因を考えさせるんだ。この脚本を書いたのは新進気鋭の脚本家で、サンダンスの主催者としては楽しみな存在だ。土台のしっかりした脚本だった。」と言い、「登場人物はそれぞれ関心事を持っている。トムが演じる議員の関心事は、共和党への大衆の信頼を取り戻し自分が主導権を握る事だ。そしてマスコミにも会社側と個人の関心事がある。私が演じた大学教授の関心事は、何年も目の当たりにしてきた若者の無関心と不信感だ。優れた資質を持つ若者が楽な方に流れて、才能を無駄にしようとしているから、教授は彼に最後の説得を試みるんだ。真剣に考えて自分自身で決断を下すようにね。この作品は”より良い社会にするために何を選択すべきか?”と物語の最後に観客に対して問いているんだよ。」と語っている。

f:id:teraniht:20250824082251j:image
f:id:teraniht:20250824082248j:image

トム・クルーズは「本作は考え方を押し付けたりはしない。参加を促しているんだ。楽しむだけでなく、議論したくなったよ。メリルが演じた記者と上院議員とのやり取りは互いに矛盾を付いて反論しあう、見応えのあるものになった。理性と知性を使って駆け引きするんだ。やりがいを感じたし、役者としてこの上なく楽しかったよ。面白い上に知性や感情に訴える作品を生むのは大変なことだ。でもロバートは監督や俳優として、それを何度も達成している。本作は映画作家としてのロバートの偉大さを証明する映画だ。」と言い、メリル・ストリープは「この作品は世界の出来事に対して関心を持つ事や、個人の責任について描いているわ。国際社会での個人の在り方をね。私が演じる記者は本音を隠すの。記事を書くための情報が欲しいから、自分を押し殺すのよ。対する議員の方も、自分が理想とする存在になるために自分を押し殺している。だからこの対決は面白いの。ロバートとの共演は『愛と哀しみの果て』以来よ。彼は頭がいい上に政治的な問題にも詳しいから、全面的に信頼してたわ。」と答えている。

 

作品としては、ロバート・レッドフォード監督/製作/主演のポリティカル・ドラマ。出演はロバート・レッドフォードメリル・ストリープ、クルーズ、マイケル・ペーニャアンドリュー・ガーフィールドと豪華で、対テロ戦争を推し進める若き政治家と女性ジャーナリスト、そして教え子を戦地へと送り出してしまった大学教授と自ら戦地に向かう若者たちのそれぞれの視点と立場から映画は作られている。明確なメッセージを表現する作品というよりは観客に思考を促すような作風で、そこが物足りないという意見もあるかもしれない。それでもロバート・レッドフォードが伝えたいメッセージは、しっかりと伝わってくる上品な作品だろう。

 

 

監督:ロバート・レッドフォード
出演:メリル・ストリープトム・クルーズマイケル・ペーニャアンドリュー・ガーフィールドロバート・レッドフォード
日本公開:2008年