映画好きが購入したブルーレイの映画情報をブログに残していく記事で、今回は590本目。タイトルはジョン・フリン監督による、1978年日本公開「ローリング・サンダー」。特典映像は、「メイキング・オブ・ローリング・サンダー」「劇場版予告編」「TVスポット」「ラジオスポット集」で計28分が収録されている。「メイキング・オブ・ローリング・サンダー」では、主演のウィリアム・ディヴェインが「この映画はハリウッド的な復讐劇で、そこにベトナム戦争が絡むんだ。サン・アントニオでも基地を使わせてもらえなかったが、空軍はこの映画に関わるのを拒否したんだよ。自分とかけ離れた役じゃなかったから演じることは難しくなかった。自分の中にある怒りの感情を、どうやって外に出すかがポイントなんだ。劇中の私の反応は微妙に遅れているが、それも戦争の経験が原因なんだ。義手は素晴らしかったね。私が思うのは宣伝のやり方がマズかったという事だ。本作はすべて原案/脚本を手掛けた、ポール・シュレイダーのおかげだよ。またトミー・リー・ジョーンズは人を殺すことを教えられてきた人間を完璧に演じていた。実に素晴らしい演技だったね。私のキャリアでも初期作品だが、本作に関わることが出来て光栄だよ。」と言い、共演のトミー・リー・ジョーンズは「この作品はジャンルでいえば、”ベトナム帰還兵もの”のはしりだ。同ジャンルの中でも初期の作品と言えるね。ウィリアム・ディヴェインは今までにない役に挑戦し、観客を驚かせたよ。当時の映画では珍しくベトナム戦闘直後を題材にしていて、多くの人が観て今でも好きでいてくれている。”伝説の映画”と言っても過言ではないね。暴力描写はあるが、それは映画の一要素としてだ。観客として観た時は、私はこの主人公に共感を抱いたよ。そして帰還した彼を襲う不運に怒りを覚えた。脚本を読んでセリフを覚えて、監督の要求は何かを見定める。そしてできる限りそれを演技に盛り込むんだ。最高の仕事だったよ。」と語っている。


また脚本のポール・シュレイダーは「私が書いたチャールズの人物像はベトナムの戦争捕虜であり、戦争中に一度も銃を撃たなかった男だ。それでも彼は英雄扱いされるが、周りの状況がチャールズを徐々に変えていくんだ。目に闘志を燃やし、復讐を果たすために国境に迫っていく。『ローリング・サンダー』を書いたのは、『タクシードライバー』後の『愛のメモリー』の次だ。77年だったかな。私は『ワイルドバンチ』の批評を書いたことがあり、その影響もあったと思うが”栄光の自滅を選ぶ物語”へ執筆活動が変化していった。全員が銃弾の嵐に倒れていくんだ。最初に私が書いた脚本は食肉処理場のようなところで全員が死ぬはずだったが、実際は主人公は生き延びるハッピーエンドに変わってしまったがね。」と答えている。
作品としては、シルヴェスター・スタローン主演の「ロックアップ」などを監督したジョン・フリンによる、リベンジ・アクション。「タクシードライバー」「レイジング・ブル」の脚本を担当したポール・シュレイダーが原案/脚本を担当しており、今でも彼の代表作のひとつだろう。出演は「ファミリー・プロット」「マラソンマン」のウィリアム・ディヴェイン、「逃亡者」「メン・イン・ブラック」のトミー・リー・ジョーンズ、「ブルベイカー」のリンダ・ヘインズなど。ベトナム帰還兵の孤独を描きながらも断ち切れない暴力の連鎖を描いており、クエンティン・タランティーノの”お気に入り作品”としても有名だ。タランティーノが設立した映画配給会社である「ローリングサンダー・ピクチャーズ」は、本作のタイトルから採られていたりと、現在でも”カルト映画”として後年のクリエイターに与えた影響は大きい作品だと思う。
監督:ジョン・フリン
出演:ウィリアム・ディヴェイン、トミー・リー・ジョーンズ、リンダ・ヘインズ、ジェームズ・ベスト、ダブニー・コールマン
日本公開:1978年