映画好きが購入したブルーレイの映画情報をブログに残していく記事で、今回は591本目。タイトルはジム・ジャームッシュ監督による、1986年日本公開「パーマネント・バケーション」。特典映像は、特に無し。「ストレンジャー・ザン・パラダイス」「ナイト・オン・ザ・プラネット」「デッドマン」「コーヒー&シガレッツ」「パターソン」など、現在でも定期的に作品を発表し続けている、ニューヨークのインディペンデント映画作家ジム・ジャームッシュのデビュー作だ。ニューヨーク大学映画学科の卒業制作として製作/監督/原案/脚本/編集を手掛けた初の長編作品であり、16ミリで撮った原点だろう。81年のベルリン国際映画祭をはじめ世界各国の映画祭で絶賛されている。音楽は「ミステリー・トレイン」などこの後の作品でも多くタッグを組んでいるジョン・ルーリーで、彼はヴィム・ヴェンダース監督作「パリ、テキサス」などにも出演している。


作品としては、社会に適応できない主人公アロイシュス・パーカーが、”眠れない”という理由からニューヨークを彷徨い歩いていくうちに狂気の中で歌を歌う女、夜の街角でひとりサックスを吹く男、パリから流れ着いてきたアウトサイダーなどと出会っていくという物語だ。ガールフレンドにも愛想を尽かされた上に盗んだ車で旅費を作って内向的な旅へと向かっていく姿は、”青臭い”としか言いようがないが、”パーマネント・バケーション=終わらない休暇”というタイトルどおり、これこそ若き日のジム・ジャームッシュの内面が表現されているのだろう。次作である「ストレンジャー・ザン・パラダイス」にも通じる要素も多く、唯一無二の映画作家による”オフビート”な感覚が楽しめる75分の処女作である。
監督:ジム・ジャームッシュ
出演:クリス・パーカー、リーラ・ガスティル、ジョン・ルーリー
日本公開:1986年