映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.592:「ニンフォマニアック Vol.1/Vol.2」

映画好きが購入したブルーレイの映画情報をブログに残していく記事で、今回は592本目。タイトルはラース・フォン・トリアー監督による、2014年日本公開「ニンフォマニアック Vol.1/Vol.2」。特典映像は「インタビュー集:シャルロット・ゲンズブールステラン・スカルスガルドステイシー・マーティンシャイア・ラブーフ」「予告編集(日本版+海外版) で計50分が収録されているのと、8Pのブックレットが封入されている。主演シャルロット・ゲンズブールのインタビューでは、「最初にこの映画のことを耳にしたのは、カンヌでラース監督本人からだった。でもキルスティン・ダンスト主演『メランコリア』の会見中だったから、冗談を言ってると思ったの。その時に彼が”次に作る映画はポルノだ”と言ったから、笑っちゃったわ。挑発的なアイデアだったし、出演依頼が来たのはありがたいと思った。彼の映画はこれで3作目だけど、脚本は驚きと興奮の連続だったわね。どんな展開になるのか想像がつかなかったから驚いてばかりだったし、当然ながら恐怖心もあった。主人公のジョーは2人の女優が演じるから、私の出番はいつなのかも疑問だったしね。巨大なプロジェクトであることは感じ取れたし、『アンチクライスト』と同様に難解な内容でもあった。だから会話の内容を理解するのに、随分と時間を費やしたわ。とても豊かで深みのある脚本だと思う。完成版を観て、実際にそう感じたわ。」と語っている。

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また「撮影の最初の頃はとにかく不安なことだらけだったけど、本当のセックスは行われないことを確認したし、その点がクリアになれば問題なかった。でも先に撮られたボディ・ダブル(代役)を立てたシーンの撮影を見て、戸惑ったし恐怖感が芽生えた。まるでポルノ映画のように思えたの。でも作品全体として観るとセックスシーンが重要な部分を占めてる作品だし、性欲がテーマだから荒々しい性描写はあって当然だわ。ラース監督にもリアルなセックスシーンが、私の道徳観や倫理観に触れないか聞かれたけど、演じることにためらいはなかった。彼は女性の登場人物の立場に、いつも自分を置き換えてるんじゃないかしら。そうすることで女性の役に真実味を与えていると思う。今回の作品は過去作『アンチクライスト』なんかと大きく違って、ユーモアが加わっている。今作においてユーモアは、ストーリー展開において重要な要素だったと思うわ。」と答えている。

 

作品としては、奇跡の海」「ドッグヴィル」「ダンサー・イン・ザ・ダーク」など、作家性の高い作品を発表し続けているデンマークの映画監督ラース・フォン・トリアーによる、8つの章立てを2部作で公開したセクシャルドラマ。過度にセックスを求める”色情狂”を自認する女性を主人公に、彼女の経歴をコメディを取り入れながら描いていく。出演は「なまいきシャルロット」のシャルロット・ゲンズブール、「ドラゴン・タトゥーの女」のステラン・スカルスガルド、「ゲティ家の身代金」のステイシー・マーティン、「ウォール・ストリート」のシャイア・ラブーフ、「トゥルー・ロマンス」のクリスチャン・スレーターの他、ユマ・サーマンジェイミー・ベルウィレム・デフォー、ミア・ゴス、ウド・キアーなど超豪華キャストで固められている。作品としては過激なテーマを描いているが、ラース・フォン・トリアー作品の中では軽妙さのあるコメディ演出もあり、映画としては”面白い”一作だと思う。ただしセックスシーンばかりのため、そこに嫌悪感のある方にはオススメできない作品だ。

 

 

監督:ラース・フォン・トリアー
出演:シャルロット・ゲンズブールステラン・スカルスガルドステイシー・マーティンシャイア・ラブーフクリスチャン・スレーター
日本公開:2014年