映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.597:「ダークグラス」

映画好きが購入したブルーレイの映画情報をブログに残していく記事で、今回は597本目。タイトルはダリオ・アルジェント監督による、2023年日本公開「ダークグラス」。特典映像は「ダリオ・アルジェント/イレニア・パストレッリ&アーシア・アルジェントインタビュー」「メイキング」「日本版予告」で計9分が収録されている。「インタビュー」では、ダリオ・アルジェント監督が「作品冒頭の”日食”シーンはある意味で、ミケランジェロ・アントニオーニ監督への敬意だ。だが私は違う意味を込めて、”予兆”を示唆したつもりなんだ。本作は”見えない”ことを描いているが、それは映像が成立しないことだ。私は映画製作者つまり映像の作り手だから、もし私が視力を失うようなことがあれば、本当につらい試練になるだろうね。”恐怖”は私たちが持つ大きな感情の一つだし、喜びと恐れは誰もが持っている魂の感情なんだ。」と言い、アーシア・アルジェントは「父がこの脚本を書いたのは、『スタンダール・シンドローム』の直後でしたが、プロデューサーとの問題で製作の話は無しになったんです。でも私はふと思い出して、父に「『ダークグラス』は?」と聞いたことで彼は作品に再び着手しました。共同脚本家に聞いたところ、彼はコピーを1冊持っていて皆で読み直したらしいんですが、”やはりこの作品は素晴らしい”となったそうです。舞台設定は90年代前半だったので、父は脚本家と手直しして配給会社に読んでもらったんですね。父のインタビューの中で、”このジャンルの映画を撮っていなければ、自分はおかしくなっていた”と答えていましたが、ある意味で私は父の映画で彼の中にある、恐怖や隠された感情を放つ手助けができることを光栄に感じます。」と語っている。

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作品としては、「4匹の蝿」「サスペリア PART2」「オペラ座/血の喝采」「インフェルノ」などで知られるイタリアホラー界の巨匠ダリオ・アルジェントが、10年ぶりに手がけた久しぶりの監督作。ジャッロへの原点回帰となった本作は、独特の世界観や演出、画面の色味や音楽などを含めて、ダリオ・アルジェント作品らしさ全開の作品になっていると思う。ただ盲目の娼婦や中国人少年との触れあいなど新機軸も描いており、鑑賞後は優しい気持ちになる一作でもある。正直全体的なクオリティという意味では、厳しい面もあるかもしれないが、久しぶりのダリオ・アルジェント復活作としてファンには嬉しい一本だと思う。

 

 

監督:ダリオ・アルジェント
出演:イレニア・パストレッリ、アーシア・アルジェント、シンユー・チャン、アンドレア・ゲルペーリ
日本公開:2023年