映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.599:「ファイナル・デスティネーション」

映画好きが購入したブルーレイの映画情報をブログに残していく記事で、今回は599本目。タイトルはジェームズ・ウォン監督による、2001年日本公開「ファイナル・デスティネーション」。特典映像は「テスト・スクリーニング」「予知能力者が語る」「未公開シーン集」「オリジナル劇場予告編」で、計44分が収録されている。「テスト・スクリーニング」では、ニューライン・シネマ会長のロバート・シェイや関係者スタッフは「どんな映画を作る時も必ず試写をしてきた。観客が喜ばない映画は宣伝費のムダだ。観客に受けなければ製作費も回収できないしね。試写は有意義だよ。本作は10代のホラーファンをターゲットにしている。”暴力的”というのは中年の人々の感想で、ここ10年に流行した映画を観ていない人たちだ。つまり耳を傾けるほど重要な意見ではないんだ。だから『スクリーム』のような映画を好む観客を集めたよ。死からは誰も逃れられないが、出し抜けるとしたら新たな命の誕生しかないと思い、ラストに妊娠テストのシーンを入れたが観客の反応は悪かったし、主人公アレックスの死も不評だった。若い世代がターゲットの娯楽作品には、ある種の法則が存在するんだ。深い部分で感情に訴えたかったんだが、意味深な結末は受けなかったんだよ。そこで新しいエンディングを考えた。神秘的で穏やかなエンディングより、衝撃と共に終わる方が良いという結論が出て追加費用をかけても、劇的な結末が必要だと思ったんだ。」と答えている。

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監督のジェームズ・ウォンは「映画会社は観客の反応を正確に把握しようとする。単に好きか嫌いかだけではなく、より細かい反応まで調べるんだ。試写で肝心なのは観客を絞ることだ。ターゲット層に該当する人の意見が欲しいからね。”ホラー映画は観ない”というような意見は聞いても仕方ないんだ。でも試写の結果によっては、クビになるかもと緊張した。観客の反応を知るためのまたとないチャンスだったよ。特にバスの(突然死の)シーンは大好評でみんなの身体が前後に動き、波が打ち寄せたようだった。この場面のリアクションを見て、次の展開に入るのを40秒遅らせたよ。一息つく時間が要ると判断したんだ。試写が進むにつれて緊張がほぐれたね。エンディングで効果的なのは、やはり”死”だった。新しいエンディングには観客が大歓声を上げたよ。ホラーファンが満足する結末になったね。他でもない観客のために、この映画を作ったんだ。問題点は改善するしかない。観る人を喜ばせるのが映画作りの原点だからね。」と語っている。

 

作品としては、「逆らえない死の運命」という斬新な設定で、「デッドコースター」「ファイナル・デッドコースター」「ファイナル・デッドサーキット」「ファイナル・デッドブリッジ」とシリーズが続き、6作目であり最新作の「ファイナル・デッドブラッド」がこれから日本公開される人気ホラー映画。冒頭の事故死から一旦は回避するものの、結局は何らかの理由によって死んでいくという、その”死に方”が面白いというコメディホラーシリーズであり、個人的には「ファイナル・デスティネーション」と直接的な関連がある、「デッドコースター」「ファイナル・デッドブリッジ」あたりがお気に入りだ。5作目から14年ぶりの25周年を飾る最新作は、死の連鎖の起源を描いた内容になるようなので楽しみにしている。

 

 

監督:ジェームズ・ウォン
出演:アリ・ラーター、カー・スミス、クリステン・クローク、ダニエル・ローバック、デヴォン・サワ
日本公開:2001年