映画好きが購入したブルーレイの映画情報をブログに残していく記事で、今回は601本目。タイトルはウェス・アンダーソン監督による、2023年日本公開「アステロイド・シティ」。特典映像はメイキング(砂漠の町(人口 87人)/破滅のカーニバル/モンタナと仲間たち/役者たち)で、計8分が収録されている。メイキングでは、ウェス・アンダーソン監督が「この町は演劇の舞台となる砂漠の町で、若干誇張している。とても開けていて平らな場所を探していたんだ。大道具の岩を置き、町を作るのにね。選んだ場所は”チンチョン”といい、マドリードから1時間ほどだ。欧州で平らな場所を探すならスペインは第一候補だった。広さも丁度良くて、本作にピッタリの場所だったんだ。ミニチュアで岩を作って、ロケ地のイメージを固めて似ている場所を探したんだよ。でも複数の候補地の写真を見れば見るほど、それぞれを少しずつ使いたくなって、各候補地の要素を背景として作った。そうやって徐々に町を完成させたんだ。重要だったのは町内の造形物をできる限り、”当時”を感じさせる物にすることだった。そして興味を引くような謎を感じさせることなんだ。未完成の高速道路の高架橋やクレーターなど、物語に必要な物はすべて現地に建てたよ。セットは完成済みだから、撮影時のスタッフが少なくて済んだのも良かった。まるで学生映画みたいで僕の好きなやり方さ。セットは巨大だけどね。」と言い、また「本作の当初のアイデアは演劇がメインのものだった。50年代初頭のNYかどこかで、俳優養成所が主催するようなね。最終的に西部が舞台の劇中劇になったんだ。演劇にはその後、映画スターになる役者もすでにスターの役者も参加する。キャストは皆、建てたセットの広大さに圧倒されてたし、その演劇的な要素を楽しんでもいたようだ。彼らはすぐに馴染んで、衣装を着てセットに入れば、それぞれの役者が舞台を構成するピースだと理解してくれたんだ。」と答えている。


作品としては、「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」「ファンタスティック Mr.FOX」「ムーンライズ・キングダム」「グランド・ブダペスト・ホテル」「犬ヶ島」などのウェス・アンダーソン監督による、シュール・コメディ。1950年代のアメリカ合衆国を舞台にした、舞台劇『小惑星の町』を制作するスタッフを描く劇中劇であり、ウェス・アンダーソンぽさが全開の作品だ。またキャスト陣が豪華で、ジェイソン・シュワルツマン、トム・ハンクス、スカーレット・ヨハンソン、エドワード・ノートン、マーゴット・ロビー、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォーと言った面々がちょっとした役で登場しているのも楽しい。ビジュアルイメージが先行しており正直ストーリーは単調の極みだが、こういう作品を撮って世界中で大ヒットさせてしまうのは、ウェス・アンダーソンの特別な才覚だと思う。
監督:ウェス・アンダーソン
出演:ジェイソン・シュワルツマン、トム・ハンクス、スカーレット・ヨハンソン、エドワード・ノートン、マーゴット・ロビー
日本公開:2023年