映画好きが購入したブルーレイの映画情報をブログに残していく記事で、今回は602本目。タイトルはスティーヴン・ソダーバーグ監督による、2013年日本公開「サイド・エフェクト」。特典映像は「オリジナル予告篇」「インタビュー集」で、計22分が収録されている。スティーヴン・ソダーバーグ監督のインタビューでは、「この映画は何年か前にスコット・バーンズが書いた脚本が、すでにあったんだ。『インフォーマント!』や『コンテイジョン』の頃の仲間だよ。最初、彼は脚本を抱えて放さなかったんだが、最終的に僕に撮らせてくれと彼を説得したんだ。まずコンセプトが気に入った。社会問題とも言える、薬の副作用を題材としていて、それは現代のアメリカ文化に大きく関わっている。社会問題とサスペンスを融合させたんだ。」と言い、また「今までに何人もの俳優と一緒に仕事してきたが、ジュード・ロウの場合は『コンテイジョン』で良い仕事が出来た。チャニング・テイタムとは3作連続だ。ルーニーは初めてだったが、僕はデヴィッド・フィンチャー監督と友達で、彼のオフィスに編集室を借りていたが、彼がルーニーと作品を作る様子を近くで見ていたんだ。『ソーシャル・ネットワーク』と『ドラゴン・タトゥーの女』でね。デヴィッドを通じて僕も彼女と親しくなったんだよ。すぐに波長もあって、やりやすかった。ルーニーが”鬱の世界”をしっかり理解することは重要だったが、彼女は正しく彼らの気持ちを表現できた。僕らもネット上で鬱について語っている人を探したんだ。彼らにカメラの前で気持ちや薬について語ってもらい、それらをルーニーに渡したんだよ。重い鬱状態の時には、髪をとかすのを止めるという症状が出る。なりふり構わなくなるから、ルーニーには髪をボサボサに振り乱し、服も整えずに鬱の症状を再現してもらったんだ。」と語っている。


作品としては、スティーヴン・ソダーバーグ監督によるサスペンスで、鬱を患った女性患者が飲んだ薬による殺人事件と、その事件に潜んだ策略に巻き込まれる精神科医を描いている。出演は「ガタカ」「シャーロック・ホームズ」のジュード・ロウ、「ドラゴン・タトゥーの女」「キャロル」のルーニー・マーラ、「トラフィック」「シカゴ」のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、「ホワイトハウス・ダウン」「フォックスキャッチャー」のチャニング・テイタムなど。本作を機に映画監督引退を表明していたが、その後引退宣言を撤回し、17年の「ローガン・ラッキー」で復帰したソダーバーグ監督だが、「オーシャンズ」シリーズのようなエンタメ性も低く、どんでん返しのオチは付くがサスペンスとしてはやや強引な展開だろう。特に動機の面では納得度が低いと感じるかもしれないが、中盤以降は展開が早く飽きさせない構成なのは監督の手腕だと思う。
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ジュード・ロウ、チャニング・テイタム、ルーニー・マーラ
日本公開:2013年