映画好きが購入したブルーレイの映画情報をブログに残していく記事で、今回は619本目。タイトルはハン・ジェリム監督による、2017年公開「ザ・キング」。特典映像は、「メイキング3種(キャラクター、ダンス、制作)」「新年のご挨拶」「韓国舞台挨拶」「日本版予告編集(特報、本予告)」「海外版予告編集(ティザー、メイン)」で計79分が収録されている。「メイキング」では、チョ・インソンが「この作品をやらない理由はないと思いました。権力という欲望を持って生きていくキャラクターで、軽すぎても重すぎてもダメで難しいキャラクターでしたね。韓国超大型プロジェクトで、軽快で愉快、それでいて陳腐にならないようにしました。」と言い、チョン・ウソンは「権力という名の服を着て威厳があって、でも実はその滑稽な部分を風刺している人物を演じました。韓国現代史を愉快に描いた映画で、現代史を通貫する大きな世界観が魅力です。」と答えている。またハン・ジェリム監督は「権力者の立場で韓国社会を描いたらどうかを考えました。男の欲望と目的に沿って見ていくと、自然に韓国現代史に触れて、韓国が一体どんな国なのかを表現できると思いました。純粋に王になりたい男の話だし、国のために務める人々なのに権力で王になるという逆説的な意味もある。シナリオを書きながら、政治部、検察、記者、警察関係の本を洗いました。周りの人々の助けもたくさん借りましたよ。映画的な仕掛けを通して、観客が鑑賞後に社会の問題点や現実を見つめる、そんな映画にしたかったんです。韓国社会のある断面を楽しんでもらえたらと思いますし、それが本作の長所ではないかと思います。」と語っている。


作品としては、1980年から2010年の激動の韓国現代史を背景に、歴代の大統領選の裏で、金と権力のために動いた検事たちを描いたクライムエンタテインメント。ソン・ガンホとイ・ビョンホンが共演した2023年の「非常宣言」を手掛けた、ハン・ジェリム監督の2017年公開作だ。チョ・インソンやチョン・ウソンといったキャスト陣が最高で、ストーリーも二転三転して先が読めない。コメディタッチの部分はしっかり笑わせるが、シリアスなトーンの場面は演出に惹き込まれるため、まったく飽きない作品になっていると思う。メッセージ性も強くバランスが良い、娯楽韓国クライム映画の快作だろう。
監督:ハン・ジェリム
出演:チョ・インソン、パク・テス、チョン・ウソン、ハン・ガンシク、ペ・ソンウ
日本公開:2017年