映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.227:「デビル」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は227本目。タイトルは、アラン・J・パクラ監督による1997年公開作品「デビル」。特典映像としては、特に無し。ハリソン・フォードブラッド・ピットという二大スターが共演し、「推定無罪」「大統領の陰謀」「ソフィーの選択」「ペリカン文書」など数々の名作を残してきたアラン・J・パクラがメガホンを取ったアクション・サスペンスだ。アラン・J・パクラ監督は1998年に交通事故死しており、本作が遺作となった。ちなみにハリソン・フォードブラッド・ピットの競演は本作以来、実現していない。97年公開当時、ブラッド・ピットは「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア「セブン」12モンキーズ」と大ヒット作に立て続けに出演しており、本作もハリソン・フォードとの初共演作ということで、世界興行収入は1億4000万ドルに達したが、批評的には失敗している。

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作品としては、IRA特殊工作員であるブラッド・ピット演じるローリーが、故郷アイルランドを離れて大規模なテロ計画の武器調達のために、ニューヨークに潜伏する。その潜伏先がハリソン・フォード演じる実直な警察官トムの家で、ローリーはトムの家庭の暖かさに触れることで信頼関係を築いていくが、やがてトムがローリーの裏の顔に気付いていくというストーリーで、全体的な演出やストーリー展開などは非常に地味な作品だと思う。ただ中盤に、警察官の同僚が起こした殺人事件により落ち込んだトムと、彼を車で送るローリーが「人を殺すこと」について議論するシーンで、実の父親を殺された過去をローリーが語るシーンは素晴らしい。本作はハリソン・フォードブラッド・ピット共に、非常に良い演技を見せており、これだけでも観る価値のある映画になっていると感じる。ただ、ブルーレイとしては「メイキング」などの映像特典がまったくないのが残念だった。

 

監督:アラン・J・パクラ
出演:ハリソン・フォードブラッド・ピット、ルーベン・ブレイデス
日本公開:1997年