映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.269:「ドラキュラ」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は269本目。タイトルはフランシス・フォード・コッポラ監督による、1992年公開作品「ドラキュラ」。特典映像としては、「メイキング・ドキュメンタリー集(『ドラキュラ』製作の舞台裏)(衣装はセットである)(作品で使われた初期の視覚効果)」(ドラキュラの視覚化)」、「未公開シーン集(12種)」、「予告編集」で計105分が収録されている。「メイキング・ドキュメンタリー集」では、フランシス・フォード・コッポラ監督が「ドラキュラは聖なる者だ。異様な形態だが、まるでキリストのようだよ。この作品は神の究極の責任と、人間と神が交わす誓約についての話なんだ。私はホラー作品の中でも”ドラキュラ”が好きだった。実在のモデルがいると知ってワクワクしたよ。」と言い、「本作では登場人物の性格や役割は原作に忠実に再現した。役者たちも誰もが小さなきっかけで役柄を自分のものにしていったよ。ドラキュラには本物の役者が要る。悪魔を具現化してくれる役者が必要だったんだ。」と言い、主演のゲイリー・オールドマンは「堕天使ラファエルのようにドラキュラを演じようとした。善悪が表裏一体なのが作品をより面白くするんだ。コッポラ監督は出演者を、まるで舞台劇のようにチームにしてくれたよ。映画では練習をあまりやらないだが、合宿まで行って贅沢な経験だった。監督と意見が合わない時もあったが、素晴らしかったよ。監督は役を与えることで僕に挑み、僕は最善を尽くしてその役を演じたんだからね。」と語っている。

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作品としては、監督/製作を「ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」のフランシス・フォード・コッポラが務め、過去に何度も映画化されたホラー小説の古典原作「吸血鬼ドラキュラ」を忠実に再現し、映像化したゴシックホラー。1993年の第65回アカデミー賞では、「衣裳デザイン賞」「メイクアップ賞」「音響効果編集賞」を受賞している。主演は「レオン」「Mank/マンク」のゲイリー・オールドマン、共演は「シザーハンズ」のウィノナ・ライダー「スピード」キアヌ・リーブス、「ハンニバル」のアンソニー・ホプキンズなど。小さな役だがモニカ・ベルッチなども出演しており、今観るとかなりの豪華キャストに驚かされる。作り込まれた衣装やセットが織り成す耽美な世界観は美しく、愛する亡き妻を何百年も想い続け、孤独の果てに闇の中で生きるドラキュラ伯爵の姿は、悲しくも痛ましい。インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」というコンセプトをずらした名作はあるが、ゲイリー・オールドマンの熱演も含めて、いまだに本作が古典ドラキュラ映画の最高峰だと思う。


監督:フランシス・フォード・コッポラ

出演:ゲイリー・オールドマンウィノナ・ライダーキアヌ・リーブス、アンソニー・ホプキンズ

日本公開:1992年