映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイレビュー&感想Vol.312:「モ'・ベター・ブルース」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は312本目。タイトルはスパイク・リー監督による、1991年日本公開作品「モ'・ベター・ブルース」。特典映像としては「オリジナル予告編」のみ。「ドゥ・ザ・ライト・シング」「マルコムX」「インサイド・マン」「ブラック・クランズマン」などのスパイク・リー監督が、架空のジャズ・トランペッター”ブリーク・ギリアム”の半生について描いた、ヒューマンドラマ。スパイク・リーの父親はジャズ・ミュージシャンだったこともあり、本作はその影響を色濃く受けて作られたのだろう。ちなみに本作でも、監督の父親であるビル・リーは終盤の結婚式のシーンで、主人公ブリーク・ギリアムの花嫁の父親役として出演している。本作で何度か登場するジャズのライブシーンは、リー監督の「ジャングル・フィーバー」「マルコムX」でも音楽を担当した、テレンス・ブランチャードや、「アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ」のブランフォード・マルサリスといった、本物のジャズミュージシャンたちが、楽器の吹き替えを担当した他、デンゼル・ワシントンにトランペット演奏の運指練習なども指導している。

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出演は「トレーニング デイ」「アメリカン・ギャングスター」「イコライザー」などの名優デンゼル・ワシントン、「マネー・トレイン」「ブレイド」のウェズリー・スナイプスサム・ライミ版「スパイダーマン」シリーズのビル・ナン、「バートン・フィンク」「オー・ブラザー!」のジョン・タトゥーロなど、今観ると非常に豪華キャストだ。ちなみにスパイク・リー自身も、バンドマネージャーという重要な役柄で出演しているのが面白い。ストーリーとしては、ミュージシャンとして才能のあるジャズトランペッターのブリークが、バンド内でエゴの強いシャドウと衝突しながらも、マネージャーであり親友のジャイアントとジャズクラブでのライブを続けていたが、彼はプライベートでも、教師のインディゴと歌手のクラークという二人の恋人がいる事により、人間関係がこじれていく。その上、ギャンブルにのめり込んだジャイアントのトラブルにも巻き込まれ、ブリークはミュージシャンとして再起不能な状態に陥ってしまうのだが、という作品だ。非常に小さな役で、若きサミュエル・L・ジャクソンが出演していたりといったサプライズもあり、スパイク・リーの代表作という訳ではないが、「粋な小品」といった映画だと思う。日本では、2022年10月に初ブルーレイ化されたばかりの作品なので、この機会での鑑賞をオススメしたい。

 

 


監督:スパイク・リー

出演:デンゼル・ワシントンスパイク・リーウェズリー・スナイプス、ビル・ナン、ジョン・タトゥーロ

日本公開:1991年