映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は12本目。タイトルは、トッド・ヘインズ監督作品「キャロル」。ネットオークションにて2,300円で購入。劇場公開時に観て映像や撮影が美しく、かなり好きだった作品なので今回ブルーレイにて購入。36分ほどのキャスト&スタッフによるインタビューやメイキング映像、Q&Aセッション、ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラのインタビュー、予告編など約80分にわたる映像特典が収録されている。特にトッド・ヘインズと撮影監督が繰り返し言及していたが、本作の独特のフィルム質感はスーパー16カメラを使った事によるものだという話は興味深かった。
作品としては、パトリシア・ハイスミスの2作目である原作を映画化したもので、監督は「アイム・ノット・ゼア」のトッド・ヘインズ。ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラが演じる二人の女性が、50年代というLGBTに対して閉鎖的な時代を背景に、どうしようもなく惹かれ合い恋に落ちていく様を繊細に描いたラブロマンスだ。撮影、衣装、セット、役者、音楽と画面を構成する全てが美しいという素晴らしい作品で、今回4年ぶりにブルーレイで再見したがやはりとても満足できた。映画を観る喜びを感じられる作品なので、また何年かしたらお酒でも飲みながら観返したくなるだろう一作だった。
監督:トッド・ヘインズ
出演:ケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラ、カイル・チャンドラー
日本公開:2016年