映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.102:「ヒート コレクターズ・エディション」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は記念すべき102本目。タイトルは、マイケル・マン監督による作品「ヒート コレクターズ・エディション」。ヤフオクにて中古で購入。映像特典としては、「オリジナル劇場予告編」「未公開シーン」「『ヒート』の魅力にさまざまな角度から迫るドキュメンタリー」と約100分近くの映像が収録されている。初回限定版はアウターケース付きだ。監督のマイケル・マンは、そもそもテレビドラマとして撮影を始めたが、この物語は映画として語りたいという強い意志で映画版の制作にこぎつけたらしい。さらに登場人物を多角的に描ければ魅力的な作品になると言い、端役も含めた全員に個性を持たせる作業が面白かったと語っている。刑事ヴィンセント・ハナ役のアル・パチーノは、役作りの時にハナはコカインを摂取しているという描写のない裏設定を設けて、常にテンションの高い演技を心掛けたようだ。また銃撃戦に関しても俳優が受けた事前のトレーニングの様子や、銃の音に強いこだわりを持っていて”現場の銃声”を使ったなどのエピソードが聞ける。アル・パチーノロバート・デ・ニーロの共演シーンとして有名な”コーヒーショップ”の場面についても、ロバート・デ・ニーロがこのシーンはリハーサル無しで撮影したいと言い、アル・パチーノも賢い選択だったと認めているのが面白い。

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作品としては、「ラスト・オブ・モヒカン」などのマイケル・マン監督が、アル・パチーノロバート・デ・ニーロという2大名優を主演に迎えてメガホンを取ったクライムアクション。そもそそもはテレビ映画の「メイド・イン・L.A.」をセルフリメイクした作品だ。パチーノとデ・ニーロは「ゴッドファーザー PART II」以来の共演という事でも大きな話題になっていた。クリストファー・ノーラン監督が「ダークナイト」の制作にあたって本作を参考にした事は有名で、以降の犯罪映画に大きな影響を残している作品でもある。ブルーレイはレストアしたHDマスターを使用したファイナルカット版になっており、かなり美麗な映像が楽しめる。現在は、「20周年記念版」というバージョンもリリースされており、「映画製作者が語るヒート」という新規映像特典も収録されているようだ。個人的には、マイケル・マン監督の最高傑作であり、今までも繰り返し鑑賞した本当に大好きな作品なので、ブルーレイで所持できるのは嬉しい。

 

監督:マイケル・マン

出演:アル・パチーノロバート・デ・ニーロヴァル・キルマー

日本公開:1996年