映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.485:「コップランド」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は485本目。タイトルはジェームズ・マンゴールド監督による、1998年日本公開作品「コップランド」。特典映像としては特に無し。3時10分、決断のとき」「ナイト&デイ」「フォードvsフェラーリ」「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」などのジェームズ・マンゴールド監督の、1998年日本公開された長編2作目だ。ちなみに脚本もジェームズ・マンゴールドが手掛けているが、この後も監督は「17歳のカルテ」「アイデンティティー」「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」など順調なキャリアを築いていく事になる。出演はシルヴェスター・スタローンハーヴェイ・カイテルレイ・リオッタロバート・デ・ニーロロバート・パトリックと、超豪華キャストの社会派サスペンスになっているが、スタローンがこれまでの筋肉アクション俳優のイメージを脱却するためあえて体重を増やし、冴えない中年保安官を演じたことでも話題になっていた。当時のアクション満載の”スタローン映画”を期待した観客からは厳しい声もあった作品だし、スタローンとロバート・デ・ニーロの初共演作でもあるが、共演シーン自体は意外と少なく、そのあたりにも当時は物足りなさを感じたようだ。

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作品としては、片耳が不自由な保安官フレディは、通称「コップランド」と呼ばれるニューヨーク市警察(NYPD)の警官が多く暮らす、静かな町ギャリソンで働いており、住民である警官たちとも友好な関係を築いていた。だがある夜、警官バビッチが黒人を誤って射殺する事件が起こり、町の創始者レイが身内のバビッチをかばうため”偽装自殺”を企てたことから、フレディは腐敗した悪徳警官達にたった1人で立ち向かう事になる、というストーリーだ。全体的にアクションシーンはほぼなく、スタローンの抑えた演技が堪能できるのだが、ハーヴェイ・カイテル演じる悪徳警官の親玉やレイ・リオッタ演じる多面性のある麻薬捜査官、ロバート・デ・ニーロ演じる不正を暴こうとする内部調査員など、見どころのキャラクターが多く硬派なサスペンス作品に仕上がっている。ジェームズ・マンゴールド監督作の中でも地味目な作品ではあるが、決して悪い出来ではない1本だろう。

 

 

監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:シルヴェスター・スタローンハーヴェイ・カイテルレイ・リオッタロバート・デ・ニーロロバート・パトリック
日本公開:1998年