映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想:「早春 デジタル・リマスター版」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は38本目。タイトルは、イエジー・スコリモフスキ監督作品「早春 デジタル・リマスター版」。ヤフオクにて中古で購入。映像特典としては製作の経緯やキャストについてやオーディション時の様子、キャット・スティーヴンスと「カン(CAN)」の音楽について語った、監督インタビューを15分ほど&日本版予告編を収録。結婚指輪のダイヤモンドを雪の中に落としてしまったという、友人の実際の話から本作の脚本を考えたとか、大量の雪を解かすという必然からプールという設定を考え着いたなどの話は面白い。また遠山純生氏、村尾泰郎氏による24pの解説リーフレットが同封されており、ダイアナ・ドースの撮影時の様子やアナザーエンディングについてなどにも触れており、相当に読み応えがあるものになっている。

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作品としては、原題「Deep End」という1970年のイギリス映画で、イエジー・スコリモフスキ監督が作り上げた青春映画だ。監督の近作としては「イレブン・ミニッツ」や「エッセンシャル・キリング」などがあるが、個人的にはこの「早春」がイエジー・スコリモフスキの最高傑作だと思う。1972年の劇場公開以来、再上映やソフト化はされていなかったが、ついに2018年、46年ぶりにデジタル・リマスター版が公開となった。当時ポール・マッカトニーの婚約者だったジェーン・アッシャーが、ヒロインであるスーザン役を演じたことも話題になったらしい。15歳の少年マイクが公衆浴場で働きはじめ、職場の先輩である年上の女性スーザンに惹かれていくのだが、性的に奔放なスーザンに彼の想いは実らない。そしてマイクの行動は次第にエスカレートしていき、ついには悲劇的な結末へと突き進んでいくというストーリーだ。片想いのどうしようもない辛さや痛さが表現された物語も素晴らしいが、マイクがプールに飛び込むシーンの幻想的な美しさなどが堪能でき、今回ブルーレイで鑑賞できて良かった。


監督:イエジー・スコリモフスキ

出演:ジェーン・アッシャー、ジョン・モルダー=ブラウン、ダイアナ・ドース

日本公開:1972年/2018年(リマスター版)