映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.48:「リーサル・ウェポン コレクション」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は48本目。タイトルは、リチャード・ドナー監督作品「リーサル・ウェポン コレクション」。ヤフオクにて中古で購入。1987年から始まったメル・ギブソン&ダニー・クローバーのコンビが贈る、ブロックバスターアクションシリーズの「リーサル・ウェポン」「リーサル・ウェポン2 炎の約束」「リーサル・ウェポン3」「リーサル・ウェポン4」がまとまったボックスセットだ。特典映像としては、各作品の未公開映像とオリジナル予告編だが、「4」には過去シリーズを通した30分ほどのドキュメンタリーが収録されている。ダニー・クローバーがホストとなり未公開シーンやNGシーンの他、撮影風景を追っていく内容で、これがなかなか面白かった。

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作品としては1987年の一作目から1998年の4作目まで制作された、メル・ギブソン主演のアクションシリーズで、5作目が制作されることもアナウンスされている。とはいえ、監督のリチャード・ドナーも今年90歳という事なので、そろそろ制作を始めないと企画倒れに終わるかもしれない。今回1~4まで続けて観てみたがかなり作風に変化があり、「1」はベトナム戦争が物語の背景にある事と、主人公のリッグスが交通事故で愛する妻を亡くした自殺願望の強い刑事という設定で、かなりダークな映画になっている。特に恋愛要素を担うヒロインも設定されておらず、硬派なバディムービーという作風だ。ところが「2」と「3」に関しては、ジョー・ペシ演じるレオ・ゲッツというキャラクターのおかげでかなりコメディ路線にシフトしており、ヒロインとの恋愛要素も入って良くも悪くも80~90年代初頭の能天気なド派手アクションの系譜となっている。このあたりは「ランボー」シリーズにも通じるものがあるかもしれない。

 

そして前作から6年ぶりの98年「4」は、あのリッグスも家族ができ、人間的な成長を描いた作品となっている。終盤の亡くなった妻の墓を前にリオ・レッグスと交わす会話は、本シリーズでも屈指の名場面だろう。エンドロールは撮影時のスナップ写真で構成され、出演者スタッフ一同の記念写真でアルバムが閉じられるという趣旨は、本作がファミリーをテーマにした作品だという現われだと思う。「マッドマックス」と並ぶメル・ギブソンの初期代表作をシリーズ通して鑑賞できてよかった。


監督:リチャード・ドナー

出演:メル・ギブソンダニー・グローバージョー・ペシレネ・ルッソ

日本公開:1987~1998年