映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は56本目。タイトルは、ティム・バートン監督作品「マーズ・アタック!」。amazonにて新品で購入。映像特典は無し。数あるティム・バートン監督作品の中でも、「シザーハンズ」「バットマンリターンズ」などに並んで好きな作品の為、久しぶりに観たくなり購入した。今観てみると主演のジャック・ニコルソンを筆頭に、グレン・クローズ、マイケル・J・フォックス、ピアース・ブロスナン、ダニー・デヴィート、ナタリー・ポートマン、サラ・ジェシカ・パーカーなど出演者が超豪華でそれだけでも十分に楽しめる。しかもパム・グリアや若き日のジャック・ブラック、なぜかイエジー・スコリモフスキーなどがちょい役で出演しており、油断できない。
作品としては、ティム・バートンの悪趣味と個性が炸裂したB級SF映画だが、50年代SF映画オマージュに溢れたぎこちない動きのCG宇宙人など、とにかく画面を構成する全てが愛らしい。すぐに光線で骨にされるマイケル・J・フォックスや、首だけになったピアース・ブロスナンとサラ・ジェシカ・パーカーのキスシーンなど、今の丸くなったティム・バートンでは到底作れない作品だろう。公開当時の本国アメリカでは、ティム・バートン監督史上最悪の作品と酷評されたらしいが、この映画に貫かれたブラックユーモアの感覚と独特のセンスは、「アリス・イン・ワンダーランド」以降の監督作の出来を考えると改めて貴重だった感じる。トム・ジョーンズの本人役出演も笑えるし、きっと10年後でも魅力的な映画だと思う。
監督:ティム・バートン
出演:ジャック・ニコルソン、グレン・クローズ、マイケル・J・フォックス、ピアース・ブロスナン
日本公開:1997年