映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.58:「グッド・バッド・ウィアード コレクターズ・ボックス」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は58本目。タイトルは、キム・ジウン監督作品「グッド・バッド・ウィアード コレクターズ・ボックス(2枚組)」。ヤフオクにて中古で購入。現在は廃盤商品だ。1枚目がインターナショナル版と韓国版が収録された本編ディスク、2枚目は特典DVDディスクとなっており、映像特典は「メイキング」「インタビュー」「撮影の舞台裏」「未公開シーン集」「もうひとつのエンディング集」「羽田来日映像」「舞台挨拶」とすべて観ると4時間近いディスクとなっている。特に「メイキング」は90分ものボリュームで、各キャストやクリエイターのインタビューやアクションシーンの撮影風景が大量に収録されている。キム・ジウンはSFか西部劇をやりたかったが、SFは費用がかかり過ぎるという理由から”韓国版西部劇”の本作を作ったらしい。具体的に「ベン・ハー」や「マッドマックス」というタイトルが監督の口から出るが、ストーリーよりもアクションに特化した映画を目指したとのことだ。終盤の大追跡シーンにおけるチョン・ウソンの乗馬射撃シーンの裏側や、クランクアップ後にスタッフ一人一人と握手するイ・ビョンホンソン・ガンホの姿など、メイキングならではの見どころは多い。2年以上の撮影は「地獄のようだった」と一同が語っているが、スタントコーディネーターが撮影中の事故で亡くなったり、アクションシーンでチョン・ウソンが骨折したりと、本作の撮影は相当にハードだったようだ。

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作品としては、「甘い人生」「悪魔を見た」「密偵」などを撮ったキム・ジウン監督の2008年作品で、「続・夕陽のガンマン」にインスパイアされて作られた韓国版西部劇である。2008年時点で韓国映画史上最高と言われる制作費が投じられており、イ・ビョンホンチョン・ウソンソン・ガンホというスター俳優がキャスティングされている事でも話題となった。ストーリーは日本軍が残した「宝の地図」を巡って争奪戦が行われるというシンプルなもので、物語の起伏が緩い分、後半は若干ダレるのは否めないが、それでもアクション映画としては見ごたえのあるものになっている。特に本作のイ・ビョンホンチョン・ウソンは超絶にカッコいいので、ファンであれば必見だ。キム・ジウン監督の代表作としても、見逃せない一本だと思う。


監督:キム・ジウン

出演:イ・ビョンホンチョン・ウソンソン・ガンホ

日本公開:2008年