映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.59:「ヴィジット」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は59本目。タイトルは、M・ナイト・シャマラン監督作品「ヴィジット」。Amazonにて中古で購入。映像特典は「メイキング・オブ・ヴィジット」「未公開シーン」「もうひとつのエンディング」「ベッカのフォト・ギャラリー」で、計20分ほどの映像となっている。特に「メイキング・オブ・ヴィジット」は約10分ほどの収録時間だが、監督M・ナイト・シャマランが本作について赤裸々に語っている映像で面白い。彼にとって「ヴィジット」は原点回帰作であり、自分の内なる声を信じた作品だったと語っている。これは「エアベンダー」や「アフター・アース」などの大作で苦汁を舐めてきた監督ならではコメントだろう。また映画作りの楽しさを思い出させてくれる作品であり、特にキャスティングについてはオーディション映像を繰り返し見て、ほぼ全員が無名役者だが完璧なチョイスができたと振り返っている。

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作品としては、「シックス・センス」「サイン」のM・ナイト・シャマランによる2015年公開であり、プロデューサーのジェイソン・ブラムと初タッグを組んで世界中で大ヒットした映画だ。かなりの少額バジェットで制作されているらしいが、主人公姉弟がホームビデオで撮影しながらストーリーが進行する”P.O.V.”というコンセプトならではの、臨場感と笑いの配分が絶妙なホラー作品である。初期シャマラン監督作品特有の”ドンデン返し”を期待すると肩透かしを食うかもしれないが、個人的に本作「ヴィジット」は「シックス・センス」に次ぐ傑作であると思っている。特に幼い頃に父親が家族を捨てたという過去を持つ姉弟の成長物語としても秀逸で、エンディングでは思わず涙ぐんでしまった。近年の「スプリット」「ミスター・ガラス」があまりピンとこない作品だった為、2021年全米公開予定のスリラー「オールド(原題)」には大いに期待している。

 

監督:M・ナイト・シャマラン

出演:オリビア・デヨング、エド・オクセンボールド、キャスリーン・ハーン

日本公開:2015年