映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.61:「女神の見えざる手」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は61本目。タイトルは、ジョン・マッデン監督作品「女神の見えざる手」。映像特典は、ジェシカ・チャステインマーク・ストロングを始めとした主要キャスト陣と、ジョン・マッデン監督による「キャスト&監督インタビュー映像」&「劇場版予告編」が約40分ほど収録されている。監督によれば、本作におけるジェシカ・チャステインのキャスティングは最初から頭にあったという事で、2010年「ペイド・バック」という作品で初めて仕事して以来、彼女の実力には驚いていたという。特に脚本の完成度を特徴に挙げつつ、ロビイスト業界の女性アウトサイダーという特殊な設定の主人公ながら、作品の骨格は古典的なアメリカ映画だと語っている。一方、ジェシカ・チャステインは監督の役者の扱いの上手さを褒めており、ジョン・マッデンイエール大学で演技を教える仕事をしていたという経験を活かし、どの俳優に対しても思いやりを持って接してくれる監督だと語っている。またマーク・ストロングも本作のジョナサン・ペレラが手掛けた脚本に対して、ページをめくる手が止まらなかったと語り、特にセリフ回しの鋭さやテンポ感について言及していて面白かった。

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作品としては、「恋におちたシェイクスピア」のジョン・マッデン監督がメガホンを取り、「ゼロ・ダーク・サーティ」「オデッセイ」で有名なジェシカ・チャスティンと組んで作り上げた、社会派サスペンス。共演は「キングスマン」「1917 命をかけた伝令」のマーク・ストロング、「インターステラー」のジョン・リスゴーなど。ジェシカ・チャステイン演じる、敏腕ロビイストのエリザベス・スローンは自らが所属する有名ロビー会社が銃擁護派団体と組むことに反発し、部下4人を引き連れてマーク・ストロング演じるシュミットが経営する別のロビー会社に移籍し、銃規制法案を可決させるべく奔走するというストーリーだ。なんと本作がデビュー作らしいが、脚本を独学で学んだというジョナサン・ペレラが手掛けたストーリーが秀逸で、初めて劇場で観たときには物語の結末に心底驚かされた。今回ブルーレイで二度目の鑑賞だったが、展開を知っているからこそ楽しめる部分も多く、改めて本作の完成度の高さには感心した。

 

 

監督:ジョン・マッデン

出演:ジェシカ・チャステインマーク・ストロングサム・ウォーターストン

日本公開:2017年