映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は73本目。タイトルは、アニーシュ・チャガンティ監督作品「search/サーチ」。amazonにて新品で購入。映像特典としては「映画に隠されたネタ」「映画の言語を変えた映画」「初めての挑戦:キャスト&スタッフのコメント」の約25分が収録されている。元々は8分の短編用作品として考えていたが、制作会社からのオファーでいきなり長編デビュー作になったという話や、監督がこの映画を撮るために勤めていたグーグル社を退社したなどのエピソードが聞ける。また実際にスマホを使っての撮影風景や、なんと撮影前に編集を始めてまずは全ての役をアニーシュ監督が演じたバージョンを作り、そこに後から撮影した役者の映像をはめて制作したなどの話は面白い。アニーシュ・チャガンティ監督を始めキャスト陣のインタビューも多く、これらの特典映像は本作のメイキングとして大変楽しめる。
作品としては”PCのデスクトップ画面”だけで物語が進行していく、非常に斬新なサスペンスで、とにかくストーリーの推進力が強い作品だ。16歳の娘がとつぜん行方不明になった父親が娘のPCから情報を探し行方を追っていくというプロットなのだが、この父親が非常にPCリテラシーが高く、観客の予想を超えた行動力で情報を得ていくのが面白い。しかも上手いミスリードが随所に配置されていて、ストーリーが二転三転する為にまったく飽きることがないのだ。サンダンス映画祭や海外の批評サイト「ロッテントマト」でも高く評価されており、今回改めてブルーレイで再見したが、オチを知っているにも関わらず夢中になってしまった。改めて素晴らしい作品だと思う。
監督:アニーシュ・チャガンティ
出演:ジョン・チョー、デブラ・メッシング、ミシェル・ラー
日本公開:2018年