映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.87:「ストリート・オブ・ファイヤー」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は87本目。タイトルは、ウォルター・ヒル監督作品「ストリート・オブ・ファイヤー」。映像特典としては、「SHOTGUNS & SIX STRINGS:2017年制作メイキングドキュメンタリー」、「RUMBLE ON THE LOT:2013年制作メイキングドキュメンタリー」、「Vintage Featurettes:メイキング」、「オリジナル予告編」で、計3時間を超える映像が収録されている。特に今回のメイキングドキュメンタリーは国内初収録で、収録時間も長い為に見応えがある。マイケル・パレが演じた”トム・コーディ”というキャラクターは、”マッド・マックス”や”スネーク・プリスキン”のような体制に反発する人間像をイメージしていたらしい。ウォルター・ヒルは「ウォーリアーズ」からの流れで野球帽をかぶることを希望していたとか、エイミー・マディガンが演じた女性兵士マッコイは、もともと巨漢メキシコ人を想定していたなどのエピソードの数々は面白い。ウォルター・ヒル監督始めとしてスタッフ陣のコメントも充実しており、野外セットでは昼間に幕を張って、夜のシーンのように見せたなどの撮影苦労話が聞ける。

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作品としては、「街に戻ってきた流れ者の男が、ストリートギャングに誘拐されたかつての恋人を助ける」というシンプルなストーリーを、ライ・クーダーが担当した音楽と80年代的なアクションシーンで見せる、ウォルター・ヒル監督の人気作だ。公開当時の「キネマ旬報」”読者選出外国映画”では、なんと本作が1位だったらしい。冒頭のテロップで表示される「ロックンロールの寓話」のとおり、ファイヤー・インクの「今夜は青春」などの懐かしいアメリカンロックがひっきりなしに鳴り響き、テンションが上がる作品だ。出演は本作でブレイクしたマイケル・パレ、ヒロインのエレン役は当時19歳だったダイアン・レインや、ギャングのボスを演じた若き日のウィレム・デフォーなど。80年代ならではのMTV感覚が楽しめるロックな映画である。ちなみに、89年にカプコンからリリースされた「ファイナル・ファイト」という横スクロールのアクションゲームがあったが、主人公が「コーディー」という名前だったり、マッドギアという犯罪集団から囚われの彼女を救出するという内容からも、この「ストリート・オブ・ファイヤー」が元ネタになっている。映像特典が充実している事もあり、ブルーレイでたまに観返したくなるタイプの映画だと思う。

 

 


監督:ウォルター・ヒル

出演:マイケル・パレダイアン・レインウィレム・デフォー

日本公開:1984