映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想:「エイリアン・アンソロジー:ブルーレイBOX」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は92本目。タイトルは、リドリー・スコットなど4名の監督による作品「エイリアン・アンソロジー:ブルーレイBOX」。ヤフオクにて中古で購入。映像特典としては、4作品のメイキングを網羅した特典ディスクが2枚あり、合計60時間という膨大な映像が収録されている。一作目「エイリアン」のメイキングでは、脚本のダン・オバノンジョン・カーペンター監督と一緒に作った「ダーク・スター」の制作当時を振り返るところから始まり、今作では本当にリアルなエイリアンを描きたいと思ったと語っている。当初はロバート・アルドリッチらの一流監督が候補だったが「安いホラー作品」という話で断られたという話や、「デュエリスト/決闘者」でデビューしたばかりのリドリー・スコットに白羽の矢が立ち順調に撮影が始まったが、実際の撮影中はかなり現場と軋轢があったとの内幕が聞ける。「チェスト・バスター」のシーンはリハーサルも無く一度しか撮れないのでキャストたちは相当にナーバスで、あまりの血のりの量にパニックを起こしたらしい。スコット監督が本作を「宇宙版悪魔のいけにえ」を評していたり、試写会では劇場の案内係がショックのあまり気絶したなどのエピソードが面白い。

f:id:teraniht:20210416101358j:imagef:id:teraniht:20210416101403j:image
「エイリアン3」のメイキングでは本作の制作をスタッフらが「負け戦」と呼び、撮影が始まっていない段階から映画会社が公開日を発表してしまったり、初期段階で様々な変更を強要されて当初の監督ビンセント・ウォードがクビになったりと、本当に波乱万丈な作品だったようだ。今作が監督デビュー作となったデヴィッド・フィンチャーにとっては、すべてが悪夢的な撮影だったようでメイキング映像にも本人は登場しない。「エイリアン4」は後に「アベンジャーズ」を監督することになる若き日のジョス・ウェドンが脚本を担当しており、「3」で死んだはずのリプリーを加えて欲しいなどのオファーを制作会社から受けたことを語っている。当初はシガニー・ウィーバーも4作目には懐疑的だったようだ。シリーズ4作とも本編が「劇場公開版」以外にも「ディレクターズ・カット版」や「完全版」など2バージョンが収録されているのも、素晴らしい。


作品としては、1979年公開のリドリー・スコット監督が制作した言わずと知れたSFホラーの金字塔で、ジェームズ・キャメロンデヴィッド・フィンチャージャン=ピエール・ジュネといった錚々たる監督たちがシリーズ作を引き継いでいる。現状では2012年「プロメテウス」、2017年「エイリアン: コヴェナント」といった前日譚シリーズを、リドリー・スコット自らがスタートさせており新作が待たれている。主演はシガニー・ウィーバーリプリー役が当たり世界的なスターとなったが、久しぶりに1作目から続けて鑑賞してみて、どの作品もそれぞれに監督の個性とシガニー・ウィーバーがマッチしていて面白い。1作目はホラー映画の常套としてエイリアンを「あえて見せない」演出で成功しているし、2作目はジェームズ・キャメロンらしいアクション満載の派手な映画となっている。3作目は逆にデヴィッド・フィンチャーらしいダークなトーンと宗教色が強い世界観で独特だし、4作目はシリーズ初のフルCGによるエイリアンが登場し、フランス人監督らしいアートな作品になっている。1作目の公開から40年以上が経過しているが、ブルーレイの解像度も素晴らしく、いつまでも色あせないシリーズだと感じた。

 

監督:リドリー・スコットジェームズ・キャメロンデヴィッド・フィンチャージャン=ピエール・ジュネ

出演:シガニー・ウィーバージョン・ハートランス・ヘンリクセン

日本公開:1979~1998年