映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は98本目。タイトルは、ジュゼッペ・トルナトーレ監督による作品「鑑定士と顔のない依頼人」。ヤフオクにて中古で購入。映像特典としては、「ジュゼッペ・トルナトーレ監督来日インタビュー」「監督・キャストが明かす撮影の舞台裏」「予告編集(オリジナル予告編/日本版予告編)」の計40分ほどの映像になっている。主演のジェフリー・ラッシュは、ジュゼッペ・トルナトーレ監督をヒッチコックのようだと語り、監督は本作をミステリーの手法で語られるラブストーリーだと言っている。ジェフリー・ラッシュやジム・スタージェス、シルヴィア・ホークスらのキャストが本作のストーリーやキャラクターについて語っているが、特に「監督・キャストが明かす撮影の舞台裏」は、完全にネタバレでストーリーが語られるので要注意。脚本も務めるジュゼッペ・トルナトーレいわく、本作のストーリーは全く異なる二つの物語の組み合わせから出来たと語っており、ジェフリー・ラッシュはこの脚本を類まれなる傑作だと評している。
作品としては、アカデミー賞外国語映画賞受賞「ニューシネマ・パラダイス」を手掛けたジュゼッペ・トルナトーレ監督と、音楽担当エンニオ・モリコーネのコンビで作られたミステリー。ミニシアターランキング8週第1位を獲得した作品らしい。「英国王のスピーチ」のジェフリー・ラッシュが一流鑑定士のヴァージル・オールドマン役を演じている。主人公ヴァージルは、屋敷に遺された絵画や家具を査定してほしいという若い女性クレアからの依頼を電話で受けるが、彼女は決して姿を現さない。ヴァージルは不信感を抱きながらもクレアに惹かれていくのだが、彼女には大きな秘密があったというストーリーで、いわゆるドンデン返し系の作品だ。セットや撮影も素晴らしく脚本も引き込まれるので映画としてのクオリティは高いが、あの衝撃のオチには賛否両論ありそうな作品だ。だが、それも含めて一見の価値はある映画だろう。
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:ジェフリー・ラッシュ、ジム・スタージェス、ドナルド・サザーランド
日本公開:2013年