映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.108:「8 1/2」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は108本目。タイトルは、フェデリコ・フェリーニ監督による作品「8 1/2」。映像特典としては、「フェデリコ・フェリーニ インタビュー」「オリジナル劇場予告編」「ドキュメンタリー ザ・ロスト・エンディング」で、約70分ほどが収録されている。「インタビュー」では、同じくイタリアの映画監督の”ルキノ・ヴィスコンティ”や”ロベルト・ロッセリーニ”について語ったり、幼いころから夢の落書きばかりしていたとか”創作や芸術”についての持論を語っている映像となっている。「ドキュメンタリー」は、本編でカットされた”幻の列車シーン”について監督本人や関係者が語ったドキュメンタリー映像で面白い。また封入特典として、中条省平が寄稿している「12ページ特製ブックレット」が封入されている。

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作品としては、イタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニの代表作として知られ、1964年の第36回アカデミー賞では「外国語映画賞」を受賞している自伝的作品。日本初公開は1965年だが、2008年にはオリジナルネガを完全修復してよみがえらせたニュープリント版が公開されており、本商品はそれをブルーレイ化しているようだ。美形俳優のマルチェロ・マストロヤンニ扮する映画監督グイドはフェリーニの投影だと言われており、彼が苦悩しながらラストは再生する物語だが、幻想と現実が入り乱れる映像の数々とシュールなストーリー展開はたびたび「難解」だと評されている。だが美しい白黒映像に描き出される幻想的なビジュアルが楽しめる、フェデリコ・フェリーニの代表作の一本だろう。「人生は祭りだ、共に生きよう。」というコピーの通り、開放感のあるラストシーンは必見だ。

 

 

監督:フェデリコ・フェリーニ

出演:マルチェロ・マストロヤンニ、アヌーク・エーメ、サンドラ・ミーロ

日本公開:1965年