映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.109:「チョコレートドーナツ」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は109本目。タイトルは、トラヴィス・ファイン監督による作品「チョコレートドーナツ」。ヤフオクにて中古で購入。映像特典としては「アラン・カミング&トラヴィス・ファイン監督インタビュー」、「トラヴィス・ファイン監督&アイザック・レイヴァ来日時記者会見&舞台挨拶&インタビュー」が計33分ほど収録されている。特に「アラン・カミング&トラヴィス・ファイン」のインタビューでは実際の撮影時における裏話や、アラン・カミングアイザック・レイヴァから撮影終盤に、改めて名前を聞かれたなどの微笑ましいエピソードが聞ける。また監督とアイザック・レイヴァが来日した際のプロモーション活動の様子も楽しめる。

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作品としては、同性愛に対して差別と偏見が強く根付いていた1970年代のアメリカを舞台にした実話ベースの脚本で、障害を持ちながら育児放棄された子供とLGBTカップルが織りなす親子愛を描いたヒューマンドラマ。トライベッカやサンダンス映画祭など、全米の映画祭で多くの賞を受賞している。出演は主人公ルディを「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」のアラン・カミング、そのパートナーであり弁護士ポールを「それでも夜は明ける」のギャレット・ディラハント、少年マルコをアイザック・レイバがそれぞれ演じており、素晴らしい演技を見せている。70年代のアメリカというまだまだLGBTが差別されていた時代に、歌手を夢みながら女装ダンサーを生業としているルディと彼のパートナーであるポールが、ダウン症の少年マルコを引き取って“家族”を目指していくのだが、社会からの差別と偏見がそれを引き裂いていくという物語だ。純粋な愛に貫かれた彼らが、社会の理不尽な制裁を受けていくのは観ていて辛くなってくるが、終わった後は深い感慨が心に残る映画になっている。

 

監督:トラヴィス・ファイン
出演:アラン・カミング、ギャレット・ディラハント、アイザック・レイヴァ
日本公開:2014年