映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.128:「ブラック アンド ブルー」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は128本目。タイトルは、デオン・テイラー監督による作品「ブラック アンド ブルー」。Amazonにて新品で購入。映像特典としては「銃口の先」「ニューオーリンズで変化を」「未公開シーン(5種)」の計12分ほどが収録されており、「銃口の先」「ニューオーリンズで変化を」はそれぞれ短いメイキングドキュメンタリーで、ナオミ・ハリスやタイリース・ギブソンのインタビューや撮影風景が収められている。ナオミ・ハリスは「物語の展開はジェットコースター級よ」といい、また本作の撮影監督はダンテ・スピノッティで、マイケル・マン「ヒート」やカーティス・ハンソンL.A.コンフィデンシャル」など名作を担当している巨匠だが、本作を「映画の作り方に一石を投じる作品になる」と語っている。監督のデオン・テイラーは、「昔見た黒人の女性警官の映画」をヒントにしたらしく、強く正しい女性が周りの人間を変えていく本作は「意義深い」と答えている。

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作品としては、偶然に麻薬の汚職事件にまつわる殺人に遭遇した黒人女性警官が、本来は仲間であるはずの警察組織と対峙するはめになるポリスアクション。口封じのために同僚から命を狙われることになる女性警察官を演じるのは、バリー・ジェンキンス監督の「ムーンライト」でアカデミー助演女優賞にノミネートされたナオミ・ハリス。彼女の唯一の味方になる雑貨屋の店主を「ワイルド・スピード」シリーズのタイリース・ギブソンが演じ、汚職麻薬課の刑事には「パージ」シリーズや「コンティニュー」などのフランク・グリロらが名を連ねている。低予算アクション映画ながらも黒人コミュニティにおける経済格差や、警察官の不当な暴力や差別などの現実的な社会問題がしっかり描かれていて、深みのある作品だと思う。監督デオン・テイラーは日本ではほぼ無名なクリエイターだと思うが、次回作が楽しみな監督だ。

 

監督:デオン・テイラー
出演:ナオミ・ハリス、タイリース・ギブソンフランク・グリロ
日本公開:2020年