映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.134:「危険な情事 スペシャル・コレクターズ・エディション」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は134本目。タイトルは、エイドリアン・ライン監督による作品「危険な情事 スペシャル・コレクターズ・エディション」。amazonにて新品で購入。特典映像としては、「フォーエバー『危険な情事』~キャスト&スタッフ インタビュー」「『危険な情事』現象」「製作の舞台裏」「リハーサル風景」「エイドリアン・ライン監督が紹介するもうひとつのエンディング」「劇場用予告編」で、計80分ほどの映像が収録されている。「フォーエバー『危険な情事』」では関係者が制作の過程について語っており、もともとは短編だったが6か月かけて脚本を練ったという話や、パラマウントからは「不倫映画など作らせない」と却下されたなどのエピソードが聞ける。ヒットは見込めないという理由で、なんと26人の監督から断られたらしい。また「『危険な情事』現象」では、本作が当時のアメリカの社会背景の中でフェミニストたちの猛反発を招いた事に、男女各々の学者や識者が解説を入れており興味深いし、「もうひとつのエンディング」では、試写会で不評だったので変更されたという”アレックスが自殺する”という驚きのエンディングが収録されている。非常に充実した特典映像集だ。

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作品としては、「ジェイコブス・ラダー」「フラッシュダンス」のエイドリアン・ライン監督が、マイケル・ダグラスグレン・クローズを主演に迎えて制作したサスペンススリラー。第60回アカデミー賞では、作品賞/監督賞/脚本賞編集賞/主演女優賞/助演女優賞の6部門にノミネートされている。ニューヨークで妻子と暮らす弁護士ダンはパーティで女性編集者アレックスと出会い、ふとしたはずみで彼女と一夜を共にしてしまう。ダンは週末だけの関係のつもりだったが、アレックスは彼に執着心を抱きストーカーを始め、遂には彼の妻子にも危険が及んでいくというストーリーだ。とにかくグレン・クローズの演技で強烈で、終盤のバスタブでのナイフシーンはまるでホラー映画の演出だ。世界中で物議を醸し社会現状になった為、当時マイケル・ダグラスグレン・クローズは、なんと雑誌「TIME」の表紙を飾ったらしい。改めてブルーレイで観なおしたが、サスペンスとしても素晴らしい出来で面白い作品だった。

 

監督:エイドリアン・ライン

出演:マイケル・ダグラスグレン・クローズ、アン・アーチャー

日本公開:1988年