映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.178:「ビューティフル・デイ」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は178本目。タイトルは、リン・ラムジー監督による作品「ビューティフル・デイ」。ヤフオクにて中古で購入。特典映像は「ホアキン・フェニックス&リン・ラムジー監督インタビュー」「海外版予告編/日本版予告編/日本版特報」で計27分が収録されている。「インタビュー」ではリン・ラムジー監督が、「今回はとにかくジェームズ・ボンド的なヒーローではない、ハードボイルド系の映画を作ってみたかった。主役にはすぐにホアキンが浮かんで、付箋に書いてPCに貼っておいたの。脚本を書き上げるまでずっとそのままにしていたわ。ホアキンに出会えたのは本当に幸運だった。」と言い、「次は彼とコメディが撮りたい。彼は根っからのコメディアンだから」と主演のホアキン・フェニックスを絶賛している。またホアキン・フェニックスは監督のリン・ラムジーについて、「何よりも彼女は好奇心旺盛で努力家だ。一緒に脚本に書かれていない部分を探し、我々が表現したいことを明らかにしていったんだ。登場人物を深く理解しようとする探求心が豊かで、自分も世界観の中に入り込んで撮る監督だね」と応えている。

f:id:teraniht:20211126000504j:imagef:id:teraniht:20211126000508j:image
作品としては、「少年は残酷な弓を射る」のリン・ラムジー監督が、「ジョーカー」「インヒアレント・ヴァイス」のホアキン・フェニックスを主演に迎えて撮影したサスペンス・ドラマ。第70回カンヌ国際映画祭に出品され上映後には7分間にも及ぶスタンディングオベーションが発生し、結果的に「男優賞」と「脚本賞」を受賞している。また音楽を「ファントム・スレッド」でオスカーノミネートした、「レディオヘッド」のギタリストであるジョニー・グリーンウッドが手掛けており、こちらも高い評価を得ている。元軍人で行方不明捜索のスペシャリストであるジョーが、州上院議員から少女売春の組織に囚われた娘ニーナを救い出してほしいという依頼を受け彼女を救うのだが、その直後に依頼主である父親が謎の飛び降り自殺をし、それからジョーとニーナは謎の組織から命を狙われるようになるというストーリーだ。まるでアクション映画のようなプロットだが、意表を突いた展開が連続する上にリン・ラムジー監督の冴え亘った映像的な演出も的確で、非常に高いクオリティの作品になっている。今回ブルーレイで改めて観直したが、ホアキン・フェニックスの熱演も含めて素晴らしい映画だった。


監督:リン・ラムジー

出演:ホアキン・フェニックス、ジュディス・ロバーツ、エカテリーナ・サムソノフ

日本公開:2018年